井の頭歯科
幼児期には、乳歯列育成の障害となる種々な口腔習癖や乳歯の虫歯の予防ならびに治療をすることで健全な乳歯列を育成し、保持することが重要です。また学童期は、正しい永久歯列、咬合の誘導のうえでも重要な時期です。 一本の乳歯の治療においても、年齢に応じた発育上の動きを常に念頭において、治療法を選択しなければなりません。
乳歯が健全か、正しく治療されているかは、後の永久歯の歯列だけでなく、大事な成長期の身体の発育にまで大きく影響してきます。早い時期から治療し、お口にとって良い習慣を身につけさせましょう。

こどものための虫歯予防


栄養バランスのとれた規則的な食事を摂ることで、健康で丈夫な身体をつくります。日頃からの規則正しい生活習慣を整えることで、虫歯に対する抵抗力を高めます。

口のなかには数百種類、数億個の細菌が潜んでいます。このうち、虫歯の原因となる細菌が、食べカスを腐らせて口の酸性度を増し、歯を溶かしていきます。食後は、なるべく30分以内に歯磨きをする習慣をつけましょう。

甘いおかしやジュースなど、糖分の多いものをできるだけ減らしましょう。糖分を減らすことで悪質な歯垢の生成を抑え、歯の酸性化が続かないようにします。

3ヶ月から6ヶ月を目安に、虫歯の可能性がないか、歯科検診を受けてみましょう。

フッ素塗布について

フッ素は、強い歯を育てるための栄養剤です。年3回から4回の塗布を継続していくことで徐々に酸に強い歯を育てていきます。また、歯の表面のエナメル質が溶けるのを防ぐためだけでなく、酸で軟らかくなり始めたエナメル質を硬くしてくれる「再石灰化」の作用もあります。

私が診察した患者さんの中で、小学生になった年から半年ごとにフッ素塗布をさせていただいた患者さんがいました。その後中学校を卒業されたのを境に来院が途絶えてしまったのですが、成人された後久しぶりに定期健診に来院されたことがありました。「汚れを取って欲しい」とのことだったのですが、喫煙を始めてしまった上に、ブラッシングも良い状態とは言えない、かなり汚れた状態だったので、一見しただけで残念な、がっかりしたのを良く憶えています。しかし、歯垢や歯石を除去すると、とても綺麗な歯が出てきました、普通これだけ汚れていれば、虫歯や歯周炎になっていてもおかしくない状態であったのですが、汚れをとるだけでほぼ元通りになったのです。やはり、繰り返しのフッ素塗布した歯は違うと、改めて実感した出来事でした。

ただし、フッ素を塗れば大丈夫なのではなく、大事なのは歯磨きの習慣やきちんとした食事をすることです。
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