井の頭歯科

「弁当の日 めんどくさい は幸せへの近道」を観ました

2023年1月31日 (火) 09:12

 

 

弁当の日
安武信吾監督
歯科医師会の先輩、辰野先生のご紹介で、今までに何度も、竹下先生の講演会を聞く機会を頂きましたが、その竹下先生が始めた「弁当の日」の映画の上映会があったので参加しました。
「弁当の日」とは、小中学校で、小中学校生徒が、自分で、献立、調理、後片付け、をして弁当を作り、みんなで食べる、というイベントの事です。親が手伝ってはいけません、ただし、アドバイスはありです。
これが何が意味があるのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、子供たちが、自分で、何かを作る、という体験、自分がお弁当を作って貰っているという事がどういう事なのかを頭で理解するのではなく体験として理解する、という事が重要なのです。そして子供の教育に、とても効果があります。
出来れば竹下先生の講演込みで映画を観ていただくと、より理解が深まります。
竹下先生の熱量が、とても尋常ではないのです。そして、間違いなく、子供の為になります。
100年先を見越している竹下先生のお話しを是非聞ける機会を増やしたい。
私がここでどんなに言葉を尽くしても、竹下先生の講演を生で聞く事の10000000分の1も伝わらないと思うので、説明は避けますし、いい意味で驚いて欲しいので、また武蔵野市で辰野先生が開かれた竹下先生の講演会を開いたように、私もこの「弁当の日」の上映会を開いてみたいです。

「MEN 同じ顔の男たち」を観ました

2023年1月24日 (火) 09:37

 

アレックス・ガーランド監督     A24    渋谷シネクイント

何となく、所謂マンスプレイニングな場面が街中で起こってさあ大変、というような映画を予想して、私も気をつけよう、という感じの感想になるのかと思っていたら、全然違うホラー映画でした。

あと、マンスプレイニング、という言葉、名称がついた事で流布するようになったと思いますけれど、これって定義がまだ曖昧で、そう感じ取られる人がいるから加害者がいる、という事とはちょっと分けた方が良いのではないか?と思ったりします。wiki調べですけれど

マンスプレイニング(英語: mansplaining、男(man)と説明する(explain)という動詞の非公式な形のsplainingのブレンド語)は、「(男の)見下したような、自信過剰な、そしてしばしば不正確な、または過度に単純化された方法で女性や子どもに何かについてコメントしたり、説明したりする」という意味の批判的な用語である

とありますけれど、見下したり、自信過剰で不正確、過度に単純化、というのは問題ありですし、私も気をつけようとは思いますけれど、当たり前ですけれど、知らないから知りたい、知識を得ている人が知識の無い人に説明している、だけなのに、そこに説明を受ける側が一方的に(そしてコンプレックスから来る)劣等感を覚えたら誰もがマンスプレイニングを受けた、とはならないと思いますし、そこには必ず、徐々にではありますが一定の基準、ルール、マナー、秩序というようなモノがあると思いますし、無いのであれば、それはとても歪んだ世界だと思います。でもそういうような世界に向かっているのかも、とも思ってしまう出来事も多いんですけれどね・・・

無知は力である IGNORANCE IS STRENGTH

ジョージ・オーウェルが「1984」でビック・ブラザーが言うスローガンと同じ状態になる事なので。でもここ日本では鳥居耀蔵のような人物も生まれやすいハイコンテクストな文化なので、イングソックの世界に近いのかも。

閑話休題

凄く特徴的な歌詞を女性が歌っている曲をBGMに車を走れせて田舎へと向かっているハーパー(ジェシー・バックリー)は過去と思われる自分の生活を振り返っていて・・・というのが冒頭です。

なんだこの映画は・・・というのが最初の感想です。何と言いますか、田舎ホラー作品とも言えますし、凄く深い哲学的宗教映画とも言えますけれど、多分ホラー作品なんだと思います、凄くA24っぽい作品。

以前アリ・アスター監督「ミッドサマー」(の感想はこちら  http://www.inokashira-dental.jp/blog/?p=4146 )を「大変ネガティブな思考の持ち主が、真摯に真面目に作り込んだ、ホラー作品」と形容したのを思い出しましたが、そう言う意味で言うと「想像する被害性を哲学的な意味まで思考して、真摯にグロテスクに可視化した作品」と言えるかも知れません。

ネタバレはしませんけれど、とにかく、驚かせてやろう、謎めいて感じられるように布石しておこう、という意気込みは買うのですけれど、ちょっと音楽が煩く感られてしまいました、そう言う意味ではアリ・アスター監督の音楽の使い方の方が上品。最も、アレックス・ガーランド監督は上品さを求めていないかも知れませんけれど。

それと、指摘しておきたいのは、手根骨です。これは凄く興醒めしました。そうはならないぞ、と。

また、個人的には同じ人間という事になっていても、男女の間には、そして他者との間には深くて広い河が流れているので、理解する事なんて出来るわけないし、そう言うモノだとして、その上でコミュニケートする努力を払うべき派なので、まぁそう見えている人もいるかもね、とは思いました。

それと、同じ顔についてタイトルで言及するのは、どうかと思います。これは鑑賞の結果であればいいのですが、事前情報としてはいらないし、ハッキリ害だと思う。そう思って見ちゃうと萎える場面があると思います。

そういうもろもろの気になる点はあるにしても、とても哲学的土着宗教的本質的な視点も持ち合わせていて、面白かったです。監督はイジワルな人だと思うけど。

映像は無駄に美しく、都会的な場面では凄くピンクに特色ある色で描かれててそれが都会的未来的女性的に見えるし、田舎は逆にソリッドでコントラストくっきりのリアルに撮られてて凄くギャップが面白いです。

管理人の卑陋なその笑顔、生理的にイヤだと思うし、顔にはその人の生き様が現れていると思うし責任があるとも思う(個人の見解ですもちろん、そして自分の顔を神のごとく天高い神棚に載せての発言である事も承知ですし、すみません)にしても、生まれや先天性という部分もあるので、一概に断ずることは出来ないのだけれど、そういういろいろを全てのみ込んだとしても、好き嫌いで言えば嫌悪感がある眼差しが出来るこの演者ロニー・キニアさん、実際の写真を拝見すると、凄くイイ男の顔なので、こういう顔表情の演技なんだと思いますけれど、すっごく嫌な顔で凄いです、まさに役者!←褒めてます。

それと、ね、そういう土着の何かがキリスト教と混ざっていくのは歴史的な事実だとしても、なんというか、凄く嫌だなぁ・・・ただ、レリーフに表情を与える光源の移動は凄くクレイアニメーションのようでもあり、上手いと思いました。

女性でホラー作品が好きな方にオススメ致します。

「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」を観ました

2023年1月17日 (火) 09:15

 

 

竹林亮監督     PARCO     シネマカリテ

 

今年の劇場1作目は昨年評判が良かったこの作品でした。

 

 

とある修羅場を迎えている広告代理店が朝を迎え、それぞれが眠りから目を醒ますと、1羽の白い鳩が窓にぶつかり…というのが、冒頭です。

 

 

なんの映画なのか分かりにくいとは思いますけれど、いわゆるタイムループものです。というか、タイトルに書いてあります。

 

 

会社組織で見られる、ポストが上の人にはすぐ下の立場の人から伝えて初めて上司が理解する事が出来る、というシステムが、まさにthat’s ニッポン な感じで面白いです。あまりに荒唐無稽な話しを飲み込ませる苦労って、現場を経験していたら、なかなか信じて貰えない事もありますよね、ここまでじゃなくとも。プロジェクトを立ち上げる場合なら必ずと言って良いほど、現場と責任者の意見に溝が生まれると思いますが、そんな感じです。

 

 

で、最初に気づく2人の演技の説得力が素晴らしかった。まず、この2人は非常に好感持ちました。

 

また主演の円井さんも素晴らしかったです、見た事ない方ばかりでしたが、みんな良かった!

 

 

そしてマキタ・スポーツさんの出演があったからこそ、映画館に足を運んだわけですけれど、個人的には、許可局員だからこそ、もう少しマキタ・スポーツさんに寄せたラストでも面白かったんじゃないかな?とは思いました。

 

 

見せ方や演出、導入のコンパクトかつ飲み込み易さ、良かったです。

 

 

組織に属した事のある方、日本で生活した事のある方にオススメ致します。

「劇場版岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」を観ました

2023年1月10日 (火) 09:11

 

岩合光昭監督   ユナイテッドシネマ

 

2023年最初に観た映画はこの作品でした。

 

猫原理主義者としては大変良い初映画となりました。

 

とにかく、泳ぐ猫が見られるのは嬉しかったです、ヴァン猫以外で泳ぐ猫は初めて知りました。

 

ずっと見てられます。

「聖なる証」を観ました

2022年12月28日 (水) 09:13

 

 

セバスティアン・レリオ監督     Netflix
2022年見逃し後追い作品 その6
映画のセットの前で急に話しかけられる、凄くメタ構造の効いた出だしです。1862年のアイルランドの田舎に絶食して生きている11歳の少女アナ(キーラ・ロード・キャシディ)が聖者と認定されるか?が争われていて、そこに看護婦としてリブ(フローレンス・ピュー)が観察者として派遣され・・・というのが冒頭です。
凄くヘンテコリンな映画ですけれど、まっとうな作り方をしています。非常にお金をかけ丁寧に作っているのに、見せ方がヘンテコリンです。その意図も分からないでは無いのですけれど、何と言いますか、めちゃくちゃ女性が当時陥っていた世界を救う話しです。
宗教が実際にまだ権威を持っていた時代の終わり、科学の進歩が著しくなり、世界のありようを『神様』を介さないで説明出来る、ようになりつつある時代、聖者という極めて宗教的な証を科学からも認めようと試行錯誤している世界のように見えました。
そして、非常に女性にとって世界がもっと苛烈に生きにくかった時代で、その意味でとてもクエンティン・タランティーノ監督「Once Upon a Time in… Hollywood」的な作品です。エンターテイメント性は無いにしろ、女性にはもっと響く作品かも知れません。
ですが、個人的には、結構乗れないところもあって、とても感情に揺り動かされる、それも個人の、自分の過去の個人的出来事が、動機になっていて、その部分が、私には飲み込みにくさであり、恐らく女性からは、だから重要、という部分が評価が分かれるポイントなのでは無いか?とも思えました。
とにかくフローレンス・ピューと、初めて観るキーラ・ロード・キャシディの演技合戦が凄いです。この作品をロバート・エガース監督作品「ウィッチ」みたいにしないところが良かった部分でもあり、だからこそ動機が重要な気がしますけれど、そこが飲み込みにくかった(私には)作品です。
女性の人にオススメ致します。
ところで、リブの舐めていた薬?はなんだったんでしょうね。
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