ジョージ・ソーンダーズ著 岸本佐知子訳 河出文庫
国民を二分するような大胆な政策、についての説明が無いのに、白紙委任を求めている状況が2026年1月27日なのですが、これから説明されると期待したいんですけれど、しないかも知れません・・・
つまり、本当に白紙委任を求めているわけで、それは過去に同じような事をして、酷い失敗を招いているやり方、人類史上の大失敗を招いたのように感じるのですが、もう正常な判断とか政策とかじゃなく、感情、好き嫌いでしか判断が出来ないこの状況は教育の失敗だと思いますし、ホモサピエンスの限界なのかも。
普通は論理って重要だと思うんですけれど、そういう事よりも感情を優先させるくらい、追い詰められているのかも知れませんし、そもそも食料もエネルギーも何もかも海外への依存度が高いこの国で、難しい事なのかも。
という事を大人の寓話として書かれているこの書籍は2005年に出版されていますけれど、2026年に読むと本当に恐ろしいです。
大人の寓話が読み取れる人にオススメします。
追記
ニュースによると、委員会の委員長が他党にあるそうで・・・ええっと、議会制民主主義を採っているいる以上、制度の問題で、それって制度を変えるしかないのに・・・
結果を正しいもの(もちろん自分にとっての 正義 )にする為には、議会制民主主義を壊したい、という事になるのでは?ルールの中で変える努力をするのではないのでしょうか?議会で協議するために、議員がいるのでは?話し合い、協議する気が無い、という大変に恐ろしい動機を感じました・・・銀河英雄列伝は今こそ読まれるべき書籍なのかも。
本当に恐ろしい。
セス・ローゲン エヴァン・ゴールドバーグ監督 コロンビア U-NEXT
2026年公開映画/2026年に観た映画 目標52/120 1/9
少し真面目な映画ばかり見てたので、気晴らしに。
LAに住むセス・ローゲン(セス・ローゲン)の家にジェイ(ジェイ・バルシェル)が遊びに来て・・・というのが冒頭です。
基本的に登場人物全員を、役者本人が、演じて(?)います。恐らく、パブリックなイメージを、悪い方向に、過度に、露悪的に、膨らませたキャラクターとして演じていて、まぁ笑えます。
とは言え凄く宗教チックな映画でもあるんですけれど、というよりはアメリカ、特にプロテスタント的な終末思想がどれほど根底に流れているのか?を知る意味でも面白い作品です。
2013年公開の映画ですが、このくらいの時期はまだこんなに楽観的になれていた、という事実と、この馬鹿さ加減が、馬鹿さ加減が出来ている自由、そのありがたみを感じます。
しかし、馬鹿だなぁ・・・(←褒めてます)
中でもスーパーバッドの、あの3人組が全員出てて、セス・ローゲンが出演してて、本当に嬉しかったし、ありがとう!
だからこそ、なんでビル・ヘイダーを出してくれなかったんだ!と、逆に勘ぐってしまいました・・・私の行為は下衆なんですけれど、ビル・ヘイダーが大好きなんで。すみません。でも観たかったよこの映画の中のビル・ヘイダー!!
愚行を許される幸せを確認したくなった方に2026年が2013年から13年も経ってる事を確認したい方にオススメ致します。
ダーレン・アロノフスキー監督 パラマウント U-NEXT
2026年公開映画/2026年に観た映画 目標52/120 1/8
コート・スティーリングがまぁまぁ面白かったのでと、そう言えばこれ見てなかったな、と思ったので。
とにかく、ヘンテコな映画なんですけれど、よくよく、よくよくよく、考えてみると、それなりの納得ポイントはある作品。
炎の中で焼かれ涙を流す人の頬と目だけを捉えたショットが・・・というのが冒頭です。
これ、分かりやすくするつもりもなく、どのように観て貰っても構わない、という強い意思を感じました。
で、恐らく宗教、もしくは神という概念を扱った作品。
で、神が居てもいいし、まぁ普通に考えるといないし、存在証明も不確定理論とかである程度証明されてしまっている気もしますけれど、何かを強く信仰するチカラとかがホモサピエンスを善き存在にした功績もあるとは思いますけれど、段階的に、ホモサピエンスは宗教ではなく科学を信仰する方が良いのにな、とは思います。
科学もあくまでも信仰なんだけど。
恐らく、夫が神で妻が地球という星、くらいの感覚で観ると分かりやすいのかも。
あらゆる不条理が降りかかってくるんだけど、つまり寓話にしているんだと思います。
とは言え、とは言え、です。無神経な、という感覚が、ある。
こういう時に、常にキリスト教、まぁこの作品はユダヤ教とも関連するとは思いますけれど、広義のキリスト教の事しか考えてない、なんなら範疇に入ってないのが、凄く触る。
まぁ少しネタバレに繋がるかもだけど、あの兄弟、そしてある人類初めての行為、この辺からまぁ旧約聖書チックなんだけど、だとすると、夫は神だと変だし、妻も急にマリアの役を振られても困る。の割に、イスラムとか仏教とか、その他もゾロアスターとかいろいろあるけどなんにも繋がりそうで繋がらないし、キリスト教の事だけを扱ってるのは、触る。神経に触る、凄くつまらなくしてるし、浅いし、面白くない。
ラストの曲は、良かった。
細かく考えてもイイんだけど、そういうのは得意な人の考察を読めばわかるし、わざわざ考える時間を費やすほどの、作品には感じなかったな。
でも今敏が同じテーマで撮ってたら、もっと魅力的になった、とは思いますよ。
小津安二郎監督 松竹 DVD
2026年公開映画/2026年に観た映画 目標52/120 1/6
とある映画友人から大量の、ちょっと考えられないくらい大量のDVDを頂きました。かなりの貴重な品です。しかも友人のchoiceが素晴らしく好みである私にはご褒美。その中の最初の1本はこれにしました。
小津安二郎監督作品にヤラレている人はたくさんいらっしゃいますし、それくらい強い作品で強い監督です。ローアングルと切り返しで(ぱっと見でもこの2つが分かりますが、もちろんそれ以外にも素晴らしい魅力ある監督と作品です)ここまでは凄いけど、もちろん好きではない人もいらっしゃるとは思いますが。普通にかなり視点の低いある種の温かみのある眼差しであり映像作品。
小料理屋に入る周吉(笠智衆)は酒をたしなみつつ、小料理屋のおかみさんから、沼田先生が帽子を忘れた話しを聞かされ家に戻ると・・・というのが冒頭です。
父と娘たち、上の姉が結婚していて子供もいるタカコを原節子が、短大を卒業後に英語の速記を習っている次女を有馬稲子が、それぞれ演じています。
で、ここまで寒々しい映画だとは思ってなかったです、そんなに小津作品を観ているわけではないですけれど、何というか、凄く醒めた目線に感じましたけれど、恐らく、当時は病死や老衰以外の死が街に溢れていたんだと思います。そういうモノだ、と受け止められていて、その上で、頑張るみたいな皮膚感覚なんだと思います。
色々な見方が出来る脚本ですし、当時の感覚としては普通でしょうけれど、それなりのドラマがあって。
父である笠智衆の扱いはいつも同じですし、まぁそういうモノです、小津作品ですし。何と言っても笠智衆ですから。
ただ、男やもめであっても、それなりの生活をしているのは、やはり家政婦さんの存在が大きいし、家政婦さんの給料を払える稼ぎがあるのも事実。そして洋服で仕事に行き、帰ってきたら和服になる、いいなぁ。あれなんとか私もやってみたい、浴衣じゃなく。お高いんでしょうねぇ・・・
娘たちの父、母不在、という家庭での男の身の処し方はかなり難しいでしょうし、生涯で1度だけ、お付き合いしていた女性の実父と彼女のお宅で食事をしたことがあったのですが、私はまだ20歳で本当に無礼な事をしていたでしょうし、今思い返してもいたたまれない気持ちになりますし、娘を持つ父の気持ちを想像するに、どんな男であっても、物足りなく、役不足に見えるでしょうし、まぁ仕方ないけど。当然その父も妻の父から見たら能力不足で頼りなく見えたでしょうし。
この父の所在無さげ、家での居心地よりも(とはいえ娘には異常に、今の2025年の感覚からしたら異常に 父を敬っている ので)仕事場の居心地の方が良さそうに見えます。父権が相対的に高かった当時と比べても、その父権を上手く使えていないし、居心地もそれほど心地よさそうにも見えないのが、凄く不思議で面白いというか、興味深い。もちろん優しい方の父像ではありましょうけれど。
姉娘の置かれた存在も、なかなかに厳しくて、1回しか出てこないんですけれどその夫、そこまで悪くは無いかも知れないが、典型的な内弁慶のようです。で、恐らくこの姉娘が主人公だったはず。この夫婦関係、なんならその間の娘の将来がテーマだったと思われます。キャスティングの順番観ても、多分。
原節子さんの立ち位置も相当に難しい事やってて、その中で芯が通っているけれど儚げ、というかなり難しい事やってますね。そして十分に機能していますし、背中で見せるの本当に凄いなぁ。
とは言え完全にこの原節子を抑えたのが、この時だけの魅力なのかも知れませんが、妹娘です。
脚本段階で相当に揉めたみたいですし、共同脚本の方はかなり心地よくないみたいのようです(wiki調べなんで信憑性もそこそこです)、が、映画としては、妹娘におおよそ丸っともてかれてますね。
妹娘を演じた有馬稲子さんの、物憂げ、アンニュイ、な佇まいに魅力を感じない男性は稀有なんじゃないでしょうか?そもそもポスターもジャケも、おおよそ有馬稲子さんの、あの不安定感漂うタバコを持った手を頬に沿えている写真が使われている事でも理解出来ますが、凄い魅力的。
役柄も、逃れられない状況ですし、この切羽詰まった状況こそ、この映画のエンジンなわけで、小津監督作品でこんな成瀬己喜男っぽいテーマを扱っているとは知りませんでした。
ただ、私、有馬稲子さん、あまり映画で観てないんですよね・・・もう少し他の作品でも観てみたいと思わせるに十分。どの時代にもいる恐ろしくも悲しい境遇ではある。
ただ、これだけで終わらないのがこの映画の凄い所で、まず、また、というか笠智衆の妹と言えば、な杉村春子が、もう杉村春子劇場と言わんばかりに大活躍。エンジンは妹娘なんだけど、この杉村春子がエンジンにどんどんガソリンを入れていく。要所にしか出てこないのに、この迫力、もの言わせぬ場の支配、とある食事、というか食事に誘うシーンからして、もう凄い。そして食事をしつつも常に動き回り気を回し、腕力での場の支配。もう本当に凄いけど、昭和をある程度生きていた人なら見た事ある、おばちゃんパワーが全開な妙齢の女性の典型です。すげぇ金稼いでそうですよね。
さらにさらに、ここに初めて、小津作品で観た気がしますけど、山田五十鈴が出てくる。結構衝撃的に、出てくる。wiki調べですが、唯一の作品みたいですね。
山田五十鈴の、この配役も異常にキツいんですけれど、まぁエンジンが妹娘、ガソリンが杉村春子なら、そのエンジンとガソリンを購入したのは、山田五十鈴な訳です。だから、相当にヘヴィー。そして、この配役の中で最も難しい事にチャレンジしている。ちょっとどうかと思う程の挑戦です。ですが、監督の要求以上の仕事をしている。すげぇ。
東京の、1957年当時の、街並みを観られるタイムマシンのような映画です。
1964年に成瀬己喜男監督が撮る名作「乱れる」の前、1957年に撮られている「東京暮色」素晴らしかったですが、小津作品とは思えない程の哀しみ。
有馬稲子のジャケを観た事がある人で、まだ観ていない人にオススメします。
とは言え、病室のシーンは丸々カット出来た気もします、でも、これは尺の問題ではなく、丁寧さの問題なんだと思います。
それとBGMというか劇伴、恐らくもっと明るくせい、と上層部から言われたんだろうなぁ、もしくは言われそうだから先に入れておくか、ちょっとでも明るくなるように・・・というような顛末なんじゃないかと思うくらい、合ってない。生活音から周囲の音まであるんだから、そこまで入れなくても、と思うくらい、終始、なんとか明るい音を!みたいになってて、これはちょっとあってないと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Ur2FIDfF8TQ
ダーレン・アロノフスキー監督 コロンビア トーホー新宿
2026年公開映画/2026年に観た映画 目標52/120 1/5
2026年公開映画の最初に観た作品です。ですが、ほぼ何も知らずに観にきました。唯一の情報は、おキャット様が出演されている、という事だけです。
で、何も知らない方が期待も少ないですし、普通に楽しめる事が多い気がします。この映画はそういう意味で当たりでした。
1998年NY。酒場で働いているハンク(オースティン・バトラー)・・・というのが冒頭です。
まず、おキャット様が大変に美しいです、バド、本当に美しい。そして恐らく、この美しさ、CGでは無いような気がします。CGでは出せない美しさ。
それと、後から知った、監督ダーレン・アロノフスキーが、意外に感じられるんですけれど、よく考えると、彼のフィルモグラフィーに叶ってる気もしました。
ネタバレは避けての感想なんですけれど、結局、誰の何が悪かったからこうなったのか?という部分、つまりきっかけ、因果論について凄く考えさせられます。
なんとなくの雰囲気で見ていると、凄く、言い方が悪いけれど、この脚本はとても村上春樹っぽいんですよ・・・なんとなく巻き込まれる、協力的な無垢なる存在がいる、それなりの冒険を経ての成長では無い余韻・・・凄く村上春樹っぽい。
ですが、ちょうど今読んでいる森本あんり先生の著作「不寛容論」と絡めると、とても考えさせられました。そういう風に考えると、大変ダーレン・アロノスキー監督っぽい、大変に鬱な話です・・・これ、どうなんだろう。
果たして、ハンクは良かったのか?成長なり何かがあったのか?果たしてハンクは善き人間になれたのだろうか?
おキャット様に興味のある方、クライムコメディが好きな方に、オススメします。
ただ、コメディにして良かったのか?そして本当にコメディなのか?
もちろん笑ったし、面白かったし、キムズビデオも映ってたし、いろいろ細かな気遣い感じられるんだけど、見終わった後、この脚本考えると、凄く、キツい。
ハンクが幸せになれた、とは私は思いませんでした。恐らく凄くキツい現実をこれから生きると思います。