井の頭歯科

あけましておめでとうございます

2023年1月6日 (金) 11:40

今年もよろしくお願い致します。

 

なんだかんだでこのブログは2008年12月に始めたのですが(その後2010年6月に今の形になりました)、15年も続いている事になります・・・

 

なんか急に怖くなってきました・・・こんな頭の悪い文章丸出しで15年ですよ・・・

 

そういう時は人間が発明した中でたった2つの良い事の一つである歌を聞こうと思います。

 

今頃、何故かブーニンを聞き始めました。

 

凄い!と思うのですが、ピアノの世界に詳しくなくて(土の世界にも詳しくないです)。これから勉強したいと思います。

 

凄く嬉しさ、ピアノを奏でる楽しさに満ちた演奏。

 

NHK岡本太郎式特撮活劇「TAROMAN」から「もっと知りたい岡本太郎 生涯と作品」を読みました。

2022年8月9日 (火) 09:34

https://www.youtube.com/watch?v=vT6jc1wwL8c&t=102s

 

 

NHKで放送されている番組岡本太郎式特撮劇「TAROMAN」が面白すぎて、もう少し岡本太郎について調べてみたくなり手に取りました。

 

 

曲があるんですけれど、これが岡本太郎の名言だけで出来上がっていて、しかも造形も面白くて、短くまとまっていて本当に面白いです。

 

 

全10話なんですけれど、そのラストも岡本太郎っぽくてサイコーです。

 

 

私もしがない昭和の生まれの今となっては初老のオジサンなので、岡本太郎についてはなんとなくは知っています。けれど、詳しくはないので、生涯をまずは振り返れる作品として手に取った本が

 

「もっと知りたい岡本太郎 生涯と作品」 佐々木秀憲著  東京美術  です。

 

岡本太郎の名言は少しは知っていますけれど、文脈が知りたくなりましたし、もう少し文章について詳しく知りたくなりました。絵画作品はあまり好みのシュールレアリスムでは無かったですけれど、作品の大きさが凄いなぁと思います。

 

 

もうすぐ岡本太郎展( https://www.tobikan.jp/exhibition/2022_tarookamoto.html )があるようなので、是非観に行きたいです、いや、岡本太郎を体感しに行きたい気分です。

1ヵ月くらいほぼ何も文化の摂取が出来ませんでしたが、再始動。

2022年4月5日 (火) 10:49

色々ありましたので、大変疲れました、精神的にも肉体的にも。人の世は本当に様々な人がいて、様々な立場がございますが、出来るだけ穏便に済ませたいです。とはいえ、プライドとか自尊心とか矜持とか譲れないモノがあると、なかなか思うようにいかないものです。それでも、完全に敵対関係になる事に、メリットはないと思います、ウクライナを見ていても思います。多分、ウクライナの人はきっと何世代化に渡って、ずっとロシアを恨むと思います。それがロシアの利益に繋がるとは思えません。要は敵愾心は何も産み出さない、もしくは産み出したとしてもネガティブなモノになる、という教訓を得た、という事です。それだったら、そういう場所から、人間関係からは離れるに限りますね。それと同じように、な話しは止めておきましょう。

で文化的な摂取なんですけれど、久しぶりにお休みだったので、東京都美術館にフェルメール観に行きました。

フェルメールは多分1点だけだと思いますが・・・ま、それは良いとして、何故か歯医者の絵があって、急にこの17世紀辺りから、聖書とか神話じゃなく、生活の中が絵の題材になるのが面白いと思いました。

当時の歯科の抜歯、大変だったんでしょうね・・・麻酔も無いですし、恐ろしい・・・

その後は国立博物館で行われている空也上人像も見れました。

しかしスゴイ造形物。なんでこの形にしようと思ったのか?発想が凄すぎます。そして作ってしまう所も、そして現代にまで現存しているのも。

その後東京国立博物館平成館で行われているポンペイ展も観てきました。

ここは写真を撮って良いのです。嬉しい。

足の部分が凄い。それと三つの足を持つ机とか花瓶を見ると、どうしても宮部鼎蔵という人物を思い出してしまいます。

なんに使われていたのか?不明ですが、とにかく恐ろしい道具、拷問に近い道具に見えてしまうのは、私の偏見なんだと思いますが、とても恐ろしさを感じます。

気になって調べている人物の息子、でも息子の方が有名な、アレクサンドロスⅢ世と思われる人物。この場面はイッソスの戦いの一場面と言われていますが、ダレイオスⅢ世の顔と対照的で、アレクサンドロスⅢ世が凄く凛々しく、しかもこの両者の顔が判別できるくらいに残っている、というのが凄い事だと思うのです。

当然桜も素晴らしかったのですが、息抜きに来たのに、あまりに詰め込んでしまい、かえって疲れるという何が何だか、という感じで・・・

文化の摂取が無いと、本当に味気ない人生になってしまうので、とはいえまあ6月までは非常に忙しいと思いますので、ならし運転な感じで。



「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」を観てきました

2022年1月14日 (金) 09:39

印象派、凄く人気がありますよね。私は絵には全然(すみません、よく考えたら全ての事象について、ですね・・・)詳しくないのですが、最近見ているYoutubeのチャンネル「オトナの教養講座」で山田五郎さんが絵画について凄く俯瞰できる解説動画を行なっていて、絵画により興味が出てきましたので、足を運びました。

最近の美術館では写真を撮っても良い部分があるのが面白いです。後でも見ることができますし、写真を所有している、というワクワクも感じます。もちろん、写真に撮る前に(撮った後でも可)じっくり生で見れる事に時間をかけたいですけれど。

今回見た中では、初めてみるジャン=バティスト・カミーユ・コローの「魚を運ぶ釣り人」がとても良かったです。川面に木陰があり、遠くでは日没が始まっている感じで、その他もいくつか同じようなモチーフの絵がありましたけれど、この絵は別格に綺麗で鮮明に感じました。

そしてもちろん、俺たちのアニキであり、こういう人に私はすぐに降参してしまうギュスターヴ・クールべの海景色や林檎などの静物画もありました。クールべの出来れば人物画が見たかったですけれど、4点も見られたし、ありがたいと感じました。

セザンヌ作品もモネ作品もゴッホ作品もいろいろ来ていましたが、これは!という好みの作品には出会えなかったです、残念。

その代わり、凄くいい!と思ったのがポール・セリュジエの風景、という作品で、すっごく和田誠な感じなんです!この作品の写真を探しているんですけれど、全然見つかりません・・・色合いも素晴らしいですし、すっごく気に入りましたが、残念、ポストカードにもなっていなかったです・・・悔しい・・・

それと今回の主役はレッサー・ユリィだと思います。楽しみにしていた「夜のポツダム広場」は確かに良かったです。でもそれ以上に、「冬のベルリン」と1番良かったのは「赤い絨毯」です。今回の中で私の1番は間違いなく「赤い絨毯」でした。

多分、印象派展だからだと思いますが、俺たちのドガも1点だけ来てて、それも良かったです、もう少し良いのが来て欲しかったですけれど。

もっとゆっくり巨大都市東京を散策したかったのですが、午後から仕事だったので・・・

あと印象に残ったのは、すごく、ジャンヌ、な作品と、そして時々見かけるボーダーにボーダーを重ねる、とか水玉に、水玉を、重ねるという表現を思い起こさせる絵とか、です。

凄く目がチカチカしました。

本当に駆け足で観たのでもう少し時間があればなぁ、という感じです。

ゴッホ展 響き合う魂 ヘレーネとフィンセント に行きました

2021年10月26日 (火) 09:39

東京都美術館

今回は久しぶりに東京都美術館にゴッホを観に行きました。行く前からオトナの教養講座も見ていましたし、映画は1本だけですけれど見ましたし、また書籍で面白かったのは「ゴッホの地図帳 ヨーロッパをめぐる旅」ニーンケ・デーネカンプ、ルネ・ファンブルグ、タイオ・メーデンドルプ著、千足伸行監修、ファン・ゴッホ美術館編集という大判の書籍を読めた事です。
この本はゴッホの生まれてから亡くなるまでの軌跡を地図の上で明らかにして、その土地でどんな暮らしをしていたのか?その時の手紙のエピソードなど、かなり細かく描かれていて、凄く参考になりました。
ゴッホについて知っている事は凄く少なかったのですが、少し予習出来たので、楽しく見る事が出来たのと、同行して頂いた方に大変美術にも、アートにも、音楽にも造詣深く、ヨーロッパに住んだことがあり、各地の美術館を訪ね、なんならゴッホが書いた病院まで実際に行って、その土地や建物にまで足を運んだ方とご一緒出来た事です。こんな事って今まで51年生きてきて初めての事だったので、大変刺激的で面白く、且つ興味深いお話しがたくさん出来ました。
ゴッホの生きた37年の中で最後期に書かれた絵である「カラスのいる麦畑」を描けたのであればある種の本懐を遂げたと言えるのではないか?というお話しや、オランダ時代には非常に暗い色合いが多く、弟を頼ってパリに出て来てから僅かその後の4年間しか残りが無かった事になるのですが、そこで印象派展の8回目である最後の展覧会を観て、しかもその中でもジョルジュ・スーラの点画に影響を受け、日本の浮世絵に衝撃を受けて、そして自分の絵を描き出したのではないか?という話しにも、大変感銘を受けました。確かに様々な歴史的な邂逅があって、この時期にパリにゴッホがいたからこそ、なわけで、非常に偶然性について考えさせられます。
ゴッホの絵に変化が起きた絵はなんだったのか?とか、テオとの関係性についても、全然知らなかった話しがたくさん聞けて、本当に新鮮な驚きに満ちた鑑賞になりました。人間の縁というものは不思議ですね。
ゴッホ展の中では、割合最初の方にあったアンリ・ファンタン=ラトゥールの静物画『プリムローズ 洋梨 ザクロ』が凄く気に入りました。この方の絵は今後も観ていきたいのですが、どうやら日本にはあまりないみたいです。残念。
次に気になったのは、オトナの教養講座を見ていますし、実物と言う意味でもルドンのキュプロクスです。私はどうやら、印象派よりも写実派で、象徴主義的な傾向を好むみたいです。
ゴッホの中では、特に、やはり糸杉の「夜のプロヴァンスの田舎道」が凄かった。まるで本当に、動いて見えます。そして、何となく、ですが、ゴッホはスーラの絵をみて点画を学び、浮世絵を観て輪郭を描き、その上で、点ではなく動きの軌道を見せるうねりを線で描いたのではないか?と感じました。きっとみんなが想ってるとは思いますが(笑)私にはゴッホのうねる線がスーラの点なのではないか?と感じたのです。
ゴッホの画家としての評価は、恐らくこれからもずっと続くのではないか?と思いますし、実際の「夜のプロヴァンスの田舎道」を実際に観るのと、動画でもカタログでもを観るのは全く別物である、という事が肌感覚で理解出来ました。そして、ゴッホは生前には1枚しか絵が売れなかった、確かにそうだと思いますし、天才という人は同時代には評価されがたい存在であるとも思います。でも、それだけに、私は弟のテオの存在がとても切なく感じます。決して裕福ではなく、兄を尊敬もしているけれど、仲たがいする時期もあり、一緒に暮らしても辛さを味わい、そしてゴッホが亡くなってその責任を感じ、病気もあるのでしょうけれどゴッホの死後6ヵ月で息を引き取るテオ。テオが居なかったらゴッホだっていなかったと思います。それに、ゴッホはテオの手紙をすぐに燃やしてしまっていますし(テオはもちろんとっておいたからこそ書籍化されている)、テオの手紙を書籍化するのにはテオ奥さんが尽力されたからだという事も理解した上で、それでも、私はテオの存在に非常に心打たれます。
きっと画家でも作曲家でも映画監督でも作家でも、偉大な作品を生み出す人々の影には、パトロンと簡単には呼べない、たくさんの人々がいるのだと意識させられます。
美術館では誰とも喋れないですけれど、出来たら、その衝撃が残っている間に、誰かと話してみたい、と感じるようになりました。次は、あの修復されて新たな部分が露わになった、フェルメールに是非ご一緒させてください、というお約束まで出来たので、次も楽しみです。
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