井の頭歯科

久しぶりに、

2018年7月20日 (金) 09:17

チケットをいただいたので、観てきました。

井上バレエ団 ピーター・ファーマー美術 『白鳥の湖』全幕 関 直人振付

全幕の白鳥ですから、大変有名というか、バレエ作品の中で1番有名と言ってよいかと思います。

私は14日に観に行きました。

まず、ジークフリートを演じた清水さんが凄く良かったです。王子の風格やオーラが感じられ、しかもとても明るい佇まいを身にまとっていて、大変好感持ちました。どうしてだか(身長とか身体のキレでしょうか?)オーチャードホールで熊川さんが演出した『パッシング・ヴォイス』を踊られた堀内元さんを思い出しました。とても基本に忠実で。奇をてらった事はしない、淡々とした踊りであったので、より高貴な雰囲気を醸し出していて、素晴らしかったと感じました。正直ダンスの部分はそもそも少ないのですが、マイムの部分にも気品があって、これがノーブルというものなのでしょうか?好みとして、好きです。

オデットは源さん。プロポーションは素晴らしいものがあり、見た目映えます。ですが、こんな事を全く踊れない観客に言われたくないでしょうけれど、やはりプロはお金を取っているので、あえて、批判的な事を話してしまいますが、少々本気度が足りない、と感じました。執念といいますか、どうしてもコレを表現したい!という想いがダンスからは感じられなかったです。なにかちぐはぐな印象で、それなのに、顔の表情だけは強いのでより印象がアンバランスになってしまいます。それでも、2幕のアダージョの後、とても盛り上がる部分での足の動き(アントルッシャカトルって言うらしいです、その程度の素人の意見です)は良かった。もちろんこういうオデットが好みの人が居ても良いと思います。でも私の好みでは無かった・・・身体が硬くて空間を大きく使えていないのも・・・

オディールの田中さんは個人的には良かったと思います。少なくともオデットよりは説得力がありました。でも出来たらもう少し妖艶さ、オデットには無くてオディールにはある色香があっても良かったように感じました。ピルエットと呼ばれる回転モノはかなり良いのでしょうけれど、全体として小ぶりな印象なんですね、空間を大きく使って欲しかったです。

で、このオデット、オディールに絡むロットバルトの説得力は結構ありました!マイムの手のひらの使い方、印象的な指の開き方、など、マイムの説得力はこの舞台の中で1番輝いていたと思います。衣装も化粧も良かったけれど、目の力がさらに良かったです。

で、もう一言書いてしまうと、ジークフリードの演技が、オデット、オディールに完全に合わせに行ってあげてる、のがもったいないと思うんです。少し降りてきてくれていて、そうじゃなく、それぞれ高みを見せて欲しい、と思ってしまったんですね。

ちょっとだけ、脱線すると、というか本当に好みの話しになりますけど、かつての井上バレエのプリマであった藤井 直子さんの踊りは素晴らしかったと思っています。決してプロポーションが飛び抜けて素晴らしいわけでは無く、ピルエットもそれほど切れが凄いわけでもなく(いや、主役級だと、という感じです、もちろんプロポーションもピルエットも凄いんですけど)、それでもなお、存在感と佇まい、その上での藤井直子さんでしか出せない個性を感じる事が出来ました。言葉にすると非常に陳腐ですが、チャーミングで浮遊感のある、人間離れした地に足のついてない感覚がありました。これってそう簡単には醸し出せない何かだと思います。藤井さんでしか見られないからこそ、その個性をまた観に行きたくなるんだと思います。海外のダンサー含めても、ちろん生で観れたわけではないけれど、中でも1番好き、と言えるのはやはり藤井さんだと思います。エトワールに上がる前のドロテ・ジルベールも好きなベクトルにいますけど、最近は変わってしまったなぁとも思います。ダンサーの首藤さんがおっしゃってましたが、バレエは若さの爆発、みたいなニュアンスの話しをしていましたが、確かにその通りな部分もあると思います。技巧的に上達しても、パッションは落ちてくる事ありますし。

でも結局のところ、個性が足りないという意味で今回のオデットとオディールは残念だった。

しかし、群舞の、コール・ドの素晴らしさは特別に良かったと思います。照明の効果を含めて、の評価ですけど、本当に素晴らしく幻想的でしたし、群舞でしか出せない何かが確実にあって、私には完全に主役を食っていたと思います。2羽の上手の髪の毛のややブラウンな方、4羽の1番上手側の方は見ていて訴えかけるモノを感じました。群舞の中でも目立たず、それでいて2羽や4羽の時に個性を感じさせるのはなかなk難しいと思います。照明も美術を引き立たせる演出で素晴らしかったです。

古典芸能って細部の解釈の、狭いが故の面白さ、が特徴だと思います。落語とも似たものを感じます。その細部にこそ、解釈の僅かなゆらぎの中で、この演出が見せたかった何か、に説得力や強さがあると、その舞台を観た人にとって、永遠とも言える刻印を押されるのに等しい体験になると思います。そういう体験を求めている人、案外多いと思うんですけど、どんなんでしょうね。

今度はもう少し違った、例えばマシュー・ボーンの白鳥を観てみたくなりました。

「魔笛」モーリス・ベジャール バレエ団 を観ました

2017年11月27日 (月) 14:25

没後10年になるのかと思うと早いですね、振付士モーリス・ベジャールさんのバレエ「魔笛」を観てきました。

「魔笛」を最初に知ったのは映画「アマデウス」を見た時だったと思います。オペラは全然見た事が無い前半生でしたので。その映画で出てくるのは有名なパパゲーノのシーンでした。コミカルな感じなのかな?と感じていましたが、なかなか壮大な、とても複雑でいかようにも取りようのある、懐の深い、未完成だから持つ想像の許される部分と、音楽としての完成された素晴らしさがある不思議な舞台だと思います。繰り返して聞いていても、ずっと繰り返して聞けてしまう曲だと思います。曲そのもので言えば、やはり序曲が最高ですし、フィナーレのフィナーレ感あふれるのも凄いです。

で、オペラの作品をバレエにしているのですが、セリフも挟まれる、割合普通のオペラに近い形でのバレエ作品でした。ベジャールの作品ですから、もっと抽象的な演出になっているのかと思っていたのですが、そうではなく、ベジャール色の弱い、音楽に忠実な幕モノ舞台芸術だと思います。

そもそもモーリス・ベジャールという振付士の偉大さ、独特さ、そしてアニキとさえ呼べる強烈なカリスマ性を考えると、かなりモーツアル色の強い作品だと思います。まぁベジャールに関して話しを始めると私ごときでは言及を憚れる人物だと思います。一般的に名前が轟いている事がその人の価値を決めるわけではない事は当然としても、もっと名前だ知られて良い人間であり、振付士としての偉大さだけでなく、その言葉にも哲学者のような重み(父親が哲学者ですし)を感じる事が出来ます。私は全然詳しくないのであまり何も言えないのですが、本当に少し知るだけでもその山の高さを想像できるくらい、スゴイです。たとえば、ですが、ベートーベンの交響曲第9番をバレエ作品にしたことがあるのですが、インタビューに答える形で、この交響曲第9番のテーマは?と聞かれて一言「人類皆兄弟」と答えられる強さと説得力があります。その交響曲第9番も素晴らしい作品でしたけれど。(そういえば年末にベジャールの振付した交響曲9番の映画「ダンシング・ベートーベン」があるので楽しみ!)

主役はもちろんタミーノなんだと思いますが、そこはやはりバレエ作品ですので、セリフを読む役として弁者という役が創作されています。この弁者の見た目が非常にベジャールに寄せている感じがしました。ベジャールが語り掛けてくるように見えるのです。序曲がかかる中五芒星の中にたたずむ弁者はまるで、現代の聴衆に向かって新たなバレエ作品として「魔笛」を語るベジャールを印象付けるかのような演出でした。今作の良さは非常にたくさんありますけれど、ライティングは中でも非常に良い仕事だと思います。

タミーノを演じるガブリエル・アレナス・ルイスの丹精な顔立ち、佇まい、身のこなし、王子にしか見えないです。まさに主人公顔、主人公体つき、いわゆる高貴さを醸し出していて、素晴らしかったです。誰かに似ているんですが、肉体的には首藤康之さんでしょうか?もしくはデニス・ガニオをもう少し華奢ではないんですが、現代的に絞った感じといえば伝わるでしょうか?まさに主役を演じるに値する方でした。
パミーナを演じるカテリーナ・シャルキナの肉体美も相当です。もちろん衣装も非常に美しくソリッドな見栄えなんですが、素晴らしかったです。パミーナから印象すると私個人的には少し芯の強さが過ぎる感じも受けましたが、多少気になるくらいでした。

モノスタナトス役の方は非常にアグレッシブ且つ技巧的な方でピルエットの切れ味が鋭く、まるで残像が見えるようです。オペラでは割合コミカルな歌声な方、いわゆる道化のような役どころのように、音楽からは感じられていたのですが、このベジャール版では非常に動きのあるキャラクターになっていました。見せ場多いと思います。

そして今回1番強い印象に残り、場面に出てくるだけで緊張のトーンを変える事が出来た人物、ザラストロ役のジュリアン・ファブロー!ものすごかったです!1幕の登場シーンはまさに圧巻でして、個人的な意見ではありますが、ザラストロと言えば、ダークで重い印象を勝手に持っていましたが、衣装も金色ですし、その肉体美が恐ろしいまでに重厚。それでいてザラストロの存在感が凄いです。振付の細かな事はワカラナイのですが、重心を低く、それでいて高貴な振る舞いを感じさせ、その細部には日本的な動きもかなり感じられました。今回の演者の中ではどうしても舞台に立っているだけで、彼こそが中心であることを、受け手の目線が自然に集まってしまうのが当然、という雰囲気に溢れていました。

全体的に舞台装置も非常に凝った形になっていまして、上下2段に舞台が分かれています。そして上部は狭いのですが、そこに激しい踊りではなく、人間の身体を使ったある種の象徴を、神々の視点かのような造形美を、陰影を上手く使って表し、下段の現実世界と思われる部分で主な演者が踊りにて表現し、そこに上下で相関関係、補完関係を映し出されると、非常に神々しく見えます。3人が一対になっての上下での連動に、そこに男女の逆転があったり、様々な趣向を凝らしていて驚かされます。

振付については私はその意味、連続性、等分からない事だらけなんですが、ベジャールという個性、その影響を感じられました。

バレエが好きな方に、魔笛が好きな方に、ベジャールが好きな方にオススメ致します。

「東京バレエ団創立50周年 祝祭ガラ2014」観に行きました

2014年9月12日 (金) 08:38

東京バレエ団のイメージといえば、男性ダンサーが多い事だと思います。それくらいしか知らないド素人です。見たことがあるのはアニキ・ベジャールの振付作品「ザ・カブキ」とか「ボレロ」とか。有名どころしか見てないですけど、今回はゲストが凄い!シルビィ・ギエムとマニュエル・ルグリ!!!生見られるのは恐らくそうは無いでしょうし、ギエムは来年の引退を発表しましたし、ルグリの年齢考えると(踊りはまだまだ現役でした!けど)そうは無いチャンスですし。

プログラム順の感想ですが、初めて見る「ペトルーシュカ」にウラジミール・マラーホフ。ストラビンスキーの曲に合わせての小品です。人形劇の人形に命を与えられた3つの人形の悲劇的な演目です。マラーホフの演じるペトルーシュカの動きの人形感は凄いものでした。弱弱しい人形が感情があるために陥る悲劇なんですが、ショッキングな結末で余韻があります。
ただ、マラーホフの踊りはあまりよく分からない感じでして、どちらかと言えばキャラクターダンスのように思えました。
気になったのは人形の異形さ、です。鳥の首が長い人形が出てくるのですが、なかなか怖いです。また恋敵を演じるムーア人の民族衣装が強烈な印象でした。前腕の部分が長くて肘から先に切れ目があり、そこから直接腕が出せる、と描写してもなかなか分かりにくいかと思いますが、とても力強いイメージを沸かせるのです。美術も素晴らしかったです。

続いて「スプリング・アンド・フォール」はノイマイヤー振付です。ダンサーはすべて日本人なのですが、物語の無い作品です。予習として、マニュエル・ルグリの「スーパー・バレエ・レッスン」での「スプリング・アンド・フォール」を見ていったのですが、なるほど、と思いました。全体的に女性ダンサーは躍動感と停止した落差を感じさせてくれましたが、男性ダンサーがいま一つ迫る迫力に足りない気がして、男女の差を感じてしまいました。決して悪くないのですが、かえって「スーパー・バレエ・レッスン」を見なかった方が楽しめたのかも知れません。私は当たり前ですが、バレエを踊ったことが無く、習った事もありません。ですが、このマニュエル・ルグリの「スーパー・バレエ・レッスン」を見たことでかなり意識が変わりました。この番組では(ずいぶん昔にNHKで放送された、その当時のエトワールであるルグリが若い後輩に指導する番組です)練習指導場面をそのまま放送するという、バレエを体感したことが無い人でもどのように練習していくのか?を十分に分からせる番組になっています、もちろん基本的にはバレエを踊る人向けのレッスン番組なんでしょうけれど。ものすごく難しい事を演じているのだ、とか、どのような感情をこめているのか?などを初めて知ったと思います。あまりに経験のない事にはなかなか想像が及ばない私でも、レッスン状況を知ることで出来上がっていく(さらに番組の最後には模範演技があり、これが凄い!)作品の意味を知ることが出来ました。また、その指導者であるルグリの言葉のセンス、教え方の上手さには非常に驚かされました。よく言われますが、良い選手が良い指導者であることは稀だと思いますが、ルグリはその両方を備えた稀な人間なんだと実感しました。その指導を受けた2人のダンサーが上手くなっていく(言われてすぐに身体が動く、生徒側の凄さにも驚かされます)のを見ているとやはり指導の凄さを実感します。

また、どうしても直前に見てしまったのが良くなかったのは、いわゆるプロポーションの問題ですね。恐らく、着物が1番似合うのが日本人の体形であるように、バレエの舞台で映えるのは西欧人のプロポーションなんだな、と男性でも女性でも、そう感じました。

続いて「オネーギン」で、ルグリ!です。これもずいぶん前ですが、東京バレエ団で行った「オネーギン 全幕」を観に行った事がありまして(その時の感想はこちら )その時もタチアーナを演じたのは吉岡さんだったのですが、その時と同じような印象を持ちました。いや、もっとはっきり言えばさらに相手との開きを感じてしまいました。まあ、ルグリと踊って見劣りしないというのは相当だと思いますけど。

ルグリはやはり素晴らしく、オネーギンのこの場面は正直みっともなく縋る男を演じるわけですが、その演じ方にもいろいろあるのだな、と感じてしまいました。なんといいますか、粘り気や湿度をあまり感じさせないスマートさがあるように思うのです。だいぶんと私がルグリを気に入っているからこそ、そう感じるのかもしれませんけれど、とにかく生で見られて良かったです。

次に「ラ・バヤデール」の影の場面です。1番有名な場面ですし映画「愛と喝さいの日々」ハーバード・ロス監督のオープニングシーンでも使われています。幻想的なコール・ド・バレエ(群舞と思ってこの言葉を使っています)です。

このバレエくらいコール・ドが主役と思える演目は無いと思います。こういうコール・ド・バレエはもしかすると日本人に向いたものかもしれません。で、気になったのがアラベスクというのでしょうか?片足を上げて片足で立ち、背中を反らせる姿勢をとるのですが、これが綺麗。素晴らしく幻想的です。が、ここで気になったのが振付です、なんとなく私が覚えている振付では上げる足が交互に左右で変わっていったと記憶しているのですが、何故かずっと同じ足を上げるのです。出来れば交互に違った足を上げる方がより美しく見えると思うのですが。少し残念でした。が、それも些細なもので、非常に美しいコール・ド・バレエだったと思います。

で、ソリストの3人が踊った後に出てきたのが上野水香さんの演じるニキヤ。これがソリストの方々が霞むほどの華がありました。こういうカリスマ性は持って生まれたものなのかもしれませんが、登場するだけで場の雰囲気を変えるすさまじさがありました。そういう意味では、ルグリが登場する場面やシーンを分かってしまっていると、どうしてもこういう新鮮な驚きは少なくなっていくものなのでしょうけれど、上野水香さんの登場にはハッとさせられました。そのうえ、素晴らしく日本人離れしたプロポーションと身体の柔らかさ、足の甲、脛までのラインの美しさには前に見た時よりもさらに磨きがかかったように感じました。以前(相当前ですがプティ振付の「シャブリエ・ダンス」 )見た時とはまた違った、さらに進化した上野水香だと思います。昔から身体性には恵まれていましたが、「ノートルダム・ド・パリ」のエスメラルダを踊ったのを観て少しがっかりしてから、あまり見てなかったのですが、今回のニキヤを見て全く印象が変わりました。本当に素晴らしかったです。東京バレエ団に移籍して良かったのか、どうなのか、私には分からないですけれど、少なくともこの公演を見に来て1番新鮮な驚きだったのは間違いなく上野水香さんだったと私には感じられました。ルグリも後述するギエムももちろん素晴らしいダンサーですが、驚く事は無かった(知っているからこそ!)のですが、上野水香さんはその想像をはるかに超えている、という事で新鮮な驚きがあったのだと思います、知らない事の良い面を感じさせられました。
そして最後が来年引退を表明したシルヴィ・ギエムの「ボレロ」です。
私は生で「ボレロ」を見たことがあるのが首藤康之さんだけなのですが、そんな私でも映像作品ではその他の方の作品を見ています。なんといってもジョルジュ・ドンのボレロなんでしょうけれど、それ以外の方も個性を感じさせるダンサーが踊る(アニキ ベジャールのお目にかなったダンサーでないと踊れない作品ですし・・・そう、もうベジャールはいないのです・・・)作品ですし、好みもあるでしょうけれど、ジョルジュ・ドンと双璧をなすのはシルヴィ・ギエムしかいないでしょう(個人的には凄い荒い映像で見たマリシア・ハイデの「ボレロ」も凄いと思ってます)。
シルヴィ・ギエムは日本を好み、日本もシルヴィ・ギエムを好んだのだ、と感じさせるくらいに客席の熱気はすさまじいものがありました。世界的に評価の高いダンサーですし、もちろん非の打ち所のない踊りです。が、周囲の観客のあまりにすさまじい賞賛に驚きを隠せなかったです。何と言いますか、圧倒的な支持だったので、ちょっと熱気にあてられる感じがありました。なんでか私はリチャード・ブローディガンを想い出してました。

「ボレロ」は素晴らしかったのですが、ひとつだけ不満もあって、演奏がいまひとつでした・・・特にボレロってある意味ソロの連続。そのソリストがミスタッチされると、そちらが気になって集中できなくなってしまいます。もう少し配慮して欲しかったです、プロなんですから。ギエムだってびっくりしたと思います。テンションが上がってクレッシェンドで終わる曲、踊るダンスですし、最高に盛り上がっての幕となりました、余韻に浸りつつ家路につきました。

上野水香さん、もっと観に行こうと思いました、しかし、いい写真です。

エトワール・ガラ2014 Aプログラム

2014年8月2日 (土) 09:00

久しぶりにバレエを鑑賞してきました。

渋谷Bunkamura「エトワール・ガラ2014」という公演です。パリオペラ座の中でも人気と実力と個性のある一握りの人しかなれないエトワールが何人も来ています。
私はドロテ・ジルベールが好きなダンサーなんですが、生で観れて良かったです。可愛らしいダンサーだと思っていましたが、それだけでない実力と個性のあるダンサーですし、「椿姫」では少し意地悪なキャラクターを演じても茶目っ気を感じさせる事の出来るダンサーです。プロポーションも顔立ちも舞台で映えますし、日本でも人気が高いの分かります。彼女は出産後の復帰の舞台ですし、無事に踊れたのが嬉しいです。日本まで来るというのも、割と良くあるダンサーの怪我での差し替えの頻度の高さを考えると嬉しいです。ただ、個人的にはもう少し明るい踊りを観たかったようにも感じます、喜びの表現こそ似合うダンサーのような気がします、それとも「若さ」なのかも知れませんけど。
同じく日本でも人気の高い、王子を地でいくマチュー・ガニオも素晴らしかったです。父のデニス・ガニオも母のドミニク・カルフーニもダンサーでこういう血筋は本当はダンスには何も関係無いんですが、甘いマスクに端正はプロポーション、女性の人気も高いでしょう。踊りも何でも出来る、でも何でも出来るからこそ、マチューの代表作がなんなのかまだワカラナイような気もします(って言えるほど観てないんですけれど)。これからマニュエル・ルグリのようなノーブルを身につけていって欲しいです。でも、個人的には踊り手の中ではどうしても注目度が相対的に低くなってしまいます。何故なら今回はエルベ・モローが来日してるからです。
世界初演「月の光」(イリ・ブベニチェク振付)を踊ったエルベ・モローはとてもかっこ良かったです!大柄な体型を持ちつつ、繊細な表現に溢れ、しかもアンニュイな陰を纏い、そしてシャイであって、顔は端正に整ってハリウッド男優のようで、重篤な怪我から復帰する意志の強さを持ち合わせている・・・もうどこまで神様は不公平なんだ、と思わせるくらいのスペックの持ち主ですが(もちろん怪我からの復帰は本当に良かったです)、今回エルベ・モローの為に振り付けられた作品「月光」はとても良かったです。
あくまで私の個人的な解釈ですけれど、一人の男が夜更けの誰もいない海岸で明るい月の光を浴びていると、何故だか月明かりの美しさや波の音、自然の中にいる自分の中の衝動に突き動かされ、その表現として舞う、そんな風に感じられました。何しろ観客席に向かってほぼずっと背を向けて(だからなんとなく舞台の奥が海なのではないか?と思ったのですが)踊るんですね。しかも非常に大柄なのに繊細、手足の長さを生かしたダイナミックな表現であるのに、感情的な何かを感じさせる、様々な要素が多重に折り重なっていて奥域が深く感じさせてくれます。そして彼の息づかいを感じさせるのも特徴のひとつだと思います、生で観れて本当に良かった。
で、全然知らなかったですし既にオペラ座は引退してしまったんですが、イザベル・シアラヴォラの脚線美は相当でした。とても40歳には見えないです・・・写真だと、その表情でずいぶん違った印象を持ちます、実際に踊っていると全然また違った魅力を感じさせます。物腰柔らかな、恐らくとても柔和な性格であろう事を予想させる優しさ溢れるダンスは新鮮な驚きでした。ラストで踊る「イン・ザ・ナイト」(ジェローム・ロビンス振付)では3組のダンサー(イザベル・シアラヴォラとバンジャマン・ペッシュ、ドロテ・ジルベールとマチュー・ガニオ、ローラ・エケとエルベ・モロー)が踊るのですが、シアラヴォラの美しさと柔らかさに惹かれましたし、エルベ・モローのスケールの大きさをより感じさせられました。
で、演目として、抜粋であるのに、最も心動かされるのは「アルルの女」(ローラン・プティ振付)なんですね、私の場合。
人間の狂気を描くとこういう風になってしまう、という怖さがあります。
全然知らなかったダンサー、アレクサンドル・リアブコとシルビア・アッツォーニが踊るんですが、圧倒的な踊りでした。カーテンコールで出演者全員で並んだりすると、背も低く、顔だちが整っているわけでもなく、存在感がずば抜けて高いわけでもない、全然普通の人に見えるんです(最も、エルベ・モローやドロテ・ジルベールというエトワールの隣に立って存在感を感じさせられる人なんてそんなにいないでしょうけど)。けれどアルルの女の中では狂気に駆られる人を演じているのですが、圧倒的でした。もちろんプティの振付の凄さま当然ありますし、誰でも踊れる演目ではないでしょうけれど、アレクサンドル・リアブコさん、凄かったです。DVDになってない天才ローラン・プティの傑作だと思います。
客席は良かったと思いますけれど、「アルルの女」の中で男性が大きく円を描いて回るシーンがあって、よくこの動きの場合に、演目によっては(全幕ものでもそういう事があるでしょうけど)拍手が入るんですけど、私はこういう拍手は無粋な感じがします。こういうエチケットとかマナーってどうなんでしょうかね。
それと、カーテンコールってバレエの場合何度もありますし、まぁそれはそれでこういうものかな?とも思うんですけれど、今回音楽が入っていて、音楽がかかる、というのは良かったんですが、何故か?マンボみたいな曲(?)だったのでちょっとびっくりしました。この公演の内容にあまりあってない、余韻を消してしまう感じで残念だと私は感じました・・・でも観に行けて良かったです。

ライブ!

2013年8月20日 (火) 08:54

ビックバンドジャズのライブに行ってきました。

患者さんにいただいたチケットだったのですが、生まれて初めて江古田という場所に行きました。

南口駅前のライブハウス「バディ」に行きました。

『ジャガーノート』というバンドのライブでしたが、ビックバンドのゴージャスさ、音量の幅の大きさ、大変面白かったです。知らない曲も多かったのですが、どの曲も非常に面白かったです。テクニカルで難しい曲も多かったのですが、そこを流石と思わせる納得させる演奏だったと思います。また、ビックバンドでアルト・サックスのソロ、アドリブというのはテナー・サックスに比べて少ない気がするのですけれど、かなり、アルト・サックスにスポットライトが当たっていて、ソロもアドリブも多くて、個人的にはグッときました。

ブレブレの写真で申し訳ないんですが、かっこよかったです!

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