井の頭歯科

ブルース・ナイト

2013年1月29日 (火) 09:08

私はブルースには全然詳しくないのですが(いや、他に詳しい音楽ありませんけれど・・・)、以前友人からオススメしてもらって聞いた吾妻光良&The Swinging Boppers!とてつもなく音楽を楽しんで演奏出来ている人たちであり、しかも味があって吾妻さんのギターの音がとても特徴的で、素晴らしいです。

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そんな吾妻さんが出演するというので、当日券頼みで吉祥寺Planet Kに行ったのですが、当日券残ってました!嬉しい。

吾妻さんもThe Swinging Boppers!とではなく、トリオ+1という形でしたし、それ以外の出演者は全然知らなかったのですが、非常に楽しめました。とくにコージーさんという弾き語りブルースの方はすごく良かったです。

そしてトリに出演の吾妻さん!

ブルースだけでない音楽も演奏していたと思うのですが、正直どれも吾妻さんの音楽になっていて、凄かったです。

やはりライブは最高に贅沢な時間を過ごせますね。

「シャイニング」を見ました

2013年1月25日 (金) 14:38

スタンリー・キューブリック監督     ワーナー・ブラザーズ

とても綺麗な映像作品でした。よく考えると、私はキューブリック作品はあまり見てないんだと気がつきました。見た中で好きな作品は「時計仕掛けのオレンジ」、「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」です。ウィキ情報ですけれど、私はかなり後半生の作品しか見てないですね、気になったのは有名な「現金に身体を張れ」と「突撃」、「ロリータ」は見ようと思ってます。

山の上にある大きなオーバールック・ホテルは冬季は雪深く閉鎖される為に管理人を探しています。小説家志望のジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)は集中して作品を仕上げる事が出来ると考え管理人を引き受けます。が、その前任者は奇怪な死を迎えており、その事実をジャックを知っている上で意に介さないのですが・・・というのが冒頭です。

ホラー作品の古典的名作ですし、様々な場面の映像を既に何処かで見ている方も多いと思いますし、私も有名な場面の映像を知っているんですが、それでも充分面白く恐ろしく、そして綺麗な作品でした。

有名な話しですが、原作者スティーブン・キングはこの作品を制作したキューブリックの改変を批判していて、「キューブリックは『恐怖』を分かってない」とさえ発言したと言われているんですが、改変の部分を知っても、これはこれでアリかな?とは思います。あくまで映画という作品に仕上げるのは監督の仕事ですし。ただ、原作に思い入れがある方(もちろん、原作者本人であるスティーブン・キングのアルコール依存問題含む)は受け入れ難いとは思います。

映像として非常にクリアで、もちろんホラー作品、キング原作作品、としてこの映画を知っている方が見るのですから、ある程度の改変は仕方ないと思いますし、実際上手いと思いました。恐怖という感情を引き起こそうとするならば、突発的な、予想外の、という要素が必要だった、ということだと思います。もちろんアルコール依存症についても扱いたかったとは思いますが、視覚的な恐怖を特化しつつこの脚本に改変されていったのではないか?と。またホテルという概念を入れるのも難しかったのかも知れません。個人的にはスティーブン・キング作品大好きですし(中でも好きな作品は「キャリー」、「クリスティーン」、「恐怖の四季」の中の「刑務所のリタ・ヘイワース」と「ゴールデン・ボーイ」、そして「ミザリー」)、キング原作の映画も大好きですが、キングが関わった映画についてはあんまり好きじゃない、と感じてます。これだけ読んだり映画観たりしているのに、不思議です。

そして、子役の上手さは本当にびっくりします。どうやって演技指導するんでしょうね?あと、奥さんのウィンディ・トランス役であるシェリー・デュヴァルの演技が恐ろしいです、ある意味ジャック・ニコルソンより怖いです。酷い目に遭いそうに見えるのがまた恐怖心を煽ります。

ホラーの古典的作品を見てみたい方にオススメ致します。

「人生テスト 人を動かす4つの力」を読みました

2013年1月22日 (火) 09:00

岡田 斗司夫著      ダイヤモンド社

最近気になっている岡田さんなので図書館で検索して追いかけてみました。考え方の面白さが気になってたので読んでみましたが、今まで読んで中では最も響かなかったという印象が残りました。

大まかに人物のタイプ分けをすることで、全部同じように見える人間から視点を少し近づいて違いをいくつかに絞るというマクロ的視点からの解決と、全部違うように見える人間から少し視点を遠ざけていくつかに絞るというミクロ的視点からの解決を考えて、4つになっています。また自己啓発を避けつつ、いわゆる「本当の自分」ではない素の自分をタイプ分けして自分を知ることの重要性を説き、その4つのタイプの関連性を解き明かすことで『人生の取り扱い説明書』という大上段の構えになっています。

ここで著者である岡田さんは『自己啓発』を定義してまとめ、そのいわゆる『胡散臭さ』を言葉にしていかにして『胡散臭く』なってしまうのか?この本とは何が違うのか?を語っているのですが、それが既にもう『自己啓発』の匂いがします。『自己啓発』という名の『自己欺瞞』な部分を岡田さんは指しているのですが、そもそも『人生の取扱説明書』という例えからして欺瞞に見えますし、あまり上手くないやり方に見えました。ただ、本書の初めの方で語られるような『占い』として、全く根拠無くただの気分を変える為のものであって、科学的合理的根拠は必要無いわけです。娯楽として面白いか?という点と、言葉巧みにどう信じさせているのか?を統計学的な観点から見るという点は面白がれるとは思いますけれど。そもそも「占い」というものは当たっても外れても責任は発生しませんしね。

自己啓発は安易なノリの良いのBGMのようなものだと思います。曲が聞こえている間だけは勇ましくアッパーな「気分」になれるでしょうけれど、曲が終われば元通りになってしまいます。『本当の自分』なんて何処にもいませんし、強いて言えば探している迷った弱い自分が本当の自分だと感じます。せめて探す前に訓練や経験をしに行くか、せめて進みたい方向を真剣に考えるべきでしょう。最もローティーンまでは誰もがこの迷った状態だとは思いますけれど。でもある程度経験を積んでしまうと見苦しいものになってしまうと思います。

と、非常にネガティブな見方はしていますが、それでもタイプ分けされることは楽しい部分もあります、気分的に、ですけれど。大まかに誰も彼もを4つのタイプに分けるというのはかなりの大雑把であると思います。無論傾向、という程度の話しだとしてもです。考え方として反論は出来ますし、頷ける部分もあります。ただ、人生の取り扱いに上手くなるわけでは全く無いと思います。この本を読んで楽に感じられるとしたら、その方はとても感受性豊かな方なんだと思います。

傾向を知る為の設問があるのですが、これがかなりどちらとも取れるものであって(例えば「感情に流されるのは愚かなことだ」という設問があれば「自分の感情に素直になることが大事だ」という設問がある)、だからこそ直感で答えろ、ということなんでしょうけれど、まさに時と場合によりませんか?という部分が大きいと思います。つまり本当にどう考えているか?ではない『こうであって欲しい』という選択肢をチェックし易いわけですから、結果も呑み込みやすいのではないか?と。

そして、誰にでも、この4つのタイプが心の中に存在すると思うのです。時と場所と場合に、相手にもよるのが関係性の妙であり、表立って出てくるのも違うと思うのです。その辺の難しさが抜け落ちていると思います。後半には実用例が存在するのですが、どれも岡田さんの判断した結果なのであって、その良く知らない相手をタイプ分けすることが難しいのではないか?と感じました。

あとがきで、いかに有効性が高いか?を説いていますし、そこからとても当たり前な結論へと結ばれています。個人的にはこの結論を考えた事が無い人は相当幼いと言わざるをえないと思うのですが・・・

あくまでメソッドの1つではあると思います。このやり方が合う人もいらっしゃると思いますし、違うやり方もあってよいはずです。このやり方を否定はしませんが、違うやり方を否定的に扱うように読める文脈は違和感を感じました。

考え方の様々なタイプの違いを考えてみたい方にオススメ致します。

「LOOPER」を観ました

2013年1月18日 (金) 08:36

ライアン・ジョンソン監督    ギャガ

SFの傑作との噂を聞いた事、何よりジョセフ・ゴードン=レヴィット主演!ということで観に行きました。タイムトラベルSFサスペンスアクションとも言うべきものであり、ネタバレを避けるために言えないんですが、かなり面白かったです!

2044年のアメリカ。ジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は未来から送られてくる人物を殺す稼業に手を染めている殺し屋です。組織の一員であり、未来から送られてくる人物を有無を言わさず転送された瞬間に撃つことでアッパーな生活を送っています。30年後の未来ではタイムトラベルが可能になっているのですが、管理が厳しく、タイムトラベルを行うのは犯罪組織だけであり、尚且つ未来の世界では単純に人を抹殺することが極度に管理された社会であるので難しいことから、過去へと送り込むことで殺人を行っています。そんな組織に属するジョーたちは自らをルーパーと呼んでいます・・・というのが冒頭です。

シリアスなタイムトラベル、ループモノとして非常に新しい切り口、斬新なスタイル、そして見事な結末という意味で個人的には大満足の映画でした。もちろんジョセフ・ゴードン=レヴィットの演技も最高でしたし、ポール・ダノ(の主演作「ルビー・スパークス」の感想はこちら)も出演しているとは知らなかったので嬉しい驚きでした。

ガジェットも近未来にふさわしく、しかしただの近未来ではないわざと古臭い部分を都市の外に残しつつ、ノスタルジーさえ感じさせる世界観の作りこみが素晴らしいです。観客に分からせる様々な設定の見せ方が説明のための説明ではなく、物語の進行上不自然でない理解のさせ方で、ココも上手いと思いました。また、新たな軸として現在の自分対過去の自分という枠組みを作ったのも新鮮な驚きです。いろいろ制約があるところを、かえって上手くサスペンスフルに演出するのは良かったです、ある意味ミスリードな演出も許容範囲内だと思います。

ループモノの新たなマイルストーン的作品が「LOOPER」だと思いました。見せ方の演出と編集は非常に面白いと感じました。

SF作品が好きな方、近未来モノ(あまりに突拍子も無く遠い未来ではない、ある程度現実と地続き感ある未来モノ。私は大好きです)が好きな方にオススメ致します。

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「レ・ミゼラブル」を観ました

2013年1月15日 (火) 08:49

トム・フーパー監督     ユニバーサル

大人になってから原作は読んでかなり好きな小説になりました、そのミュージカルを映画化したものです。原作小説の素晴らしさは言葉が尽きないです、ジャン・ヴァルジャンの一生涯を追いかけた物語ですが、まさに王道と言える骨太のストーリィであり、胸打つ小説です。そのミュージカルを映画化、何しろ岩波文庫で全4巻ですし簡単に映画に出来るような尺ではないんですが、大幅に色々カットしつつも「レ・ミゼラブル」という大枠を捉え、出来うる限り端折らないという非常に難しい手間をかけていますし、曲がなかなか良かったです。ミュージカルを見ていないのでもっと曲を知っていたら楽しめたと思いますが、私でさえ知っている「夢破れて」と「民衆の歌」の2つは本当に良かったです。

飢えている妹の為に一斤のパンを盗んだことで投獄されたジャン・ヴァルジャンは19年もの長い獄中生活の果てに仮出獄します。人々から蔑まれ虐げられ、心を閉ざしてしまったヴァルジャンですが偶然出会ったミリエル神父の優しさに触れます。が、そこから銀食器を盗んで逃亡。しかしすぐ捕らえられ神父の前に突き出されると、神父は銀食器はヴァルジャンに与えたものだといって縄を解かせます。善なる心に目覚めたヴァルジャンは・・・というのが冒頭です。

原作ですと、銀食器事件のあと些細なさらなる小さな悪事をきっかけに善なる心に目覚める素晴らしく説得力有るシーン(プティ・ジェルヴェ!)があるのですが、そういういろいろな細かい(しかし、本当はだからこそ、重要で深みある)エピソードは省きながらも、大筋で間違わないミュージカルに仕上がっているのは脱帽です。僅か数時間で「レ・ミゼラブル」の世界をほぼ最初から最後まで堪能出来ます。

決して常に善なる心を宿したわけではない男ジャン・ヴァルジャンの心情、法という善を追求する男ジャベールの執念、悪徳だが愛嬌ある小悪人テナルディエのしたたかさ(原作だともっと悪に染まった存在なんですが)、一途ながらも報われぬエポニーヌの想い、カリスマあるリーダーであるアンジョルラスの美徳、翻弄されるファンティーヌの悲劇、恵まれたコゼットとマリウスの幸福、名も無き民衆の蠢き、それぞれを歌に乗せて見せ、しかも説得力ある素晴らしい演出でした。

パリの町並みとバリケードのシーン、そして民衆の歌う映像は映画だからこその素晴らしさがあり、役者さんのそれぞれの独唱、あるいはデュエットやトリオにも説得力あったと思います。特にやはりバルジャン役のヒュー・ジャクソンとファンティーヌ役のアン・ハサウェイはとても良かったですしイメージに合ってると感じました。ラストシーンも原作とは全然違いますが映画として正しい判断だと思います(原作の最後の墓石で幕が引かれるのは情緒的で素晴らしく余韻を残しますが、映画だと盛り上がって終わって良いと思います)。

ミュージカルが好きな方、原作を読んだことがある方にオススメ致します。

私は原作が好きだからこそ観に行ったのですが、期待以上に良かったと思います。やはりこの物語はジャン・ヴァルジャンの物語。私にはコゼットもマリウスも枝葉の、ジャン・ヴァルジャンの生きた波を描くための人物に見えます。いろいろと好きなシーンがたくさんあるので、ミュージカルや映画ではなく、原作を読み返してみたくなります。また心惹かれるキャラクターはジャン・ヴァルジャンとアンジョルラスです。日本にもアンジョルラスのような人物がいたらいいのにと思うのです。市民が立ち上がるための革命を目指すアンジョルラスを慕うABCの友の中でもグランテールとの最期の場面良かったと思います。もっとABCの友たちに光が当たっても良かったと思いますし、マブーフ老人やフォーシュルバン爺さんの話しにも光が当たって欲しかったですが、こういう好きなシーンを挙げていくと本当にキリが無いです。

また、無神論者の私でも、神が存在していた世界の物語だと思います。きっとこの物語の舞台であった頃は今よりももっと神が身近な存在であったのだと思うのです。あるいは神が必要とされていた時代とも言えるかもしれません。最後の最後、原作でヴァルジャンがマリウスとコゼットに生涯を振り返りつつ語るシーンを読み返したくなりました。古典作品で王道の名作小説だと思います。

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