
昨日、仲代達矢さんが亡くなられたと知りました・・・
本当に素晴らしい作品をたくさん、ありがとうございました。
カッコイイ仲代さん、鋭い仲代さん、お茶目な仲代さん、クールな仲代さん、侍仲代さん、等身大の人間仲代さん、どれをとっても素晴らしい演技をありがとうございました。
ただ、大変悲しいです・・・
とても落ち込んでいます。影武者の時のように、3年喪に服したい感覚です・・・
これから残された作品をまた観ていきたいです。ありがとうございました。どんどんこの世から、この世に留まっていて欲しい人が亡くなり、寂しい限りですが、ホモサピエンスには死は確定的に訪れるモノですから、memento mori Carpe diem の精神で生きていくしかないし、私に明日が来るかもわからないので、悔いないようにするしかないけれど、悲しい。
2024年もあっという間に終わってしまう感じです。昨年もその前も思いましたが、完全に晩年に入った、と自覚しています。ホモサピエンスの年齢って年で数えていますけれど、当たり前ですが、健康な人も居れば、体力の落ちるのが早い人も居ると思います。自分は体力とか健康に自信がなくなってきました。今の体力を維持するのさえ難しい上に病院にもお世話にならないと、薬にもお世話にならないといけない機会が増えたと思います。
それでも、映画を観るという趣味は、気分転換や現実逃避と言う意味でなくてはならない体験だと思います。読書よりも受動的。
私は映画評論家でも何でもないですし、ただ趣味で映画を観ているだけですし、その感想は自分で忘れない為にまとめているだけです。しかも感想にまとめるという事をしないと、何を受け取ったのか?考えがまとまらないからです、頭が悪いからですね。そして覚えていられないのもあります。でも言葉で感想をまとめると、少し記憶に残りやすくなると思うのです。
このブログもずいぶんと長く続いていますけれど、最初の頃は読書の感想ばかりでしたが、今は映画の感想ばかりです。
とりあえず今年は134本の映画を観て、映画館には35回行けました。これは過去最高に行けたと思ってます。結局サブスクリプション・サービスで利用しているのはU-NEXTさんが56本と1番多くて、次いでNetflix21本、Amazonprime17本でした。友人にお借りしたDVDで5本観させてもらいました。その中で2024年公開映画は53本、その中での、勝手な、私的な、ベスト10+αです。
まず邦画でこんなに頑張ってる作品があるのか!と驚いたのが光武監督の「唐獅子仮面」です。今年になるまで知らなかったのが恥ずかしいのですが、ジャンル映画の中でもこんなに凄い事をしている映画がある事に驚きました。まぁ邦画とか洋画とかはジャンル分けするのもオカシイですけれど、凄く良かった。結局2回観に行ったのはこの映画と10位の作品だけです。
それと三宅唱監督「夜明けの全て」は、どうやら原作とかなり違うようですけれど、悪くない作品。映画として面白かったです。
洋画だとジョナサン・グレイザー監督「関心領域」も映画館で観て良かった作品。。音響と匂いについて考えさせられる作品。
またウィリアム・フリードキンについて考えさせられる機会が多かった。とても真摯な映画監督だと思います。
10位 ドライブアウェイドールズ イーサン・コーエン監督
馬鹿馬鹿しい作品かも知れませんし、つまらない、と感じる人も居ると思います。ただ、イーサン・コーエンだからこその映画。私はかなり好きです。私が馬鹿な人間だから親和性が高いだけかもですけれど。こういう映画が年間に1本くらいあって欲しいです。ちゃんと笑えます。
9位 ボーは恐れている アリ・アスター監督
この作品の意味が分からない、という人もいらシャルと思いますけれど、Youtubeでも解説動画がたくさんあって、その中でもぷんすこ太郎さんの動画は非尿に分かりやすく面白かったです。そういう解釈もありうえうし、映画を観た人が好きに考えて良いとも思います。わざわざ監督に聴いちゃうのは、野暮と言うモノですし、普通の監督なら、観てくれたら分かります、でオシマイだと思いますし、私もそう思います。第1部、何度も観てしまいますけれど、本当に(不謹慎ながら)面白いです。ホアキン・フェニックス最高です。
8位 コット、はじまりの夏 コルム・パレード監督
初めて観る監督でしたけれど、素晴らしかったです。主演の子役の人の自然な表情、そこにアイルランドの自然と、日の光が陰影をもたらす映像美。そして個人が成長するきっかけを得た少女の話し。凄く余韻のある作品でした。
7位 ルックバック 押山清高監督
アニメーションの技術に詳しい訳では無いのですが、とにかく1秒で24枚の絵を使うわけで、物凄く手間がかかりますよね?だから様々な書き手が参加するわけですけれど、このクオリティをどうやって維持しているのか?本当に1人とは言わないけれど相当に上手い人少人数で仕上げているのではないか?と思うくらいクオリティの高さの維持が凄いのが素人の私でも分かる。昨年の「THE FIRST SLAM DUNK」も監督であり作者が手を入れて統一したんでしょうけれど、それにしても、というクオリティ。
6位 ロボット・ドリームズ パブロ・ヘルベル監督
とてもビターな物語なんですけれど、人間を動物の置き換える事でマジックを起こしています。しかも、そこにロボットが出てきます。どう解釈するのが良いのか、も受けてに委ねられていると思います。私はラスカルで正解!という派閥です。
5位 アメリカン・フィクション コード・ジェファーソン監督
これは映画館で観たかった作品ですけれど、皮肉が効きすぎくらいな作品です。これでもか!と言う感じなんですけれど、凄く面白い、興味深い、と感じます。まさに2024年現在のリアルを感じます。
4位 オッペンハイマー クリストファー・ノーラン監督
この作品は公開まで時間が借りましたけれど、うちの国だと2024年公開作品なんです。池袋レーザーIMAXGTで観れて本当に良かったです、迫力がすさまじかったですし音響も凄かった。同日にそのまま「DUNE part2」を観たのですが、オッペンハイマー凄かったのと、フローレンス・ピューの日になってしまったのが印象的でした。
3位 どうすればよかったか? 藤野知明監督
衝撃度で言えば20204年の最高到達点なんですけれど、とても考えさせられる作品。たくさんの人が観れる環境になって欲しいです。フレデリック・ワイズマン監督「チチカット・フォーリーズ」に負けない衝撃度。
2位 ホールドオーバーズ アレキサンダー・ペイン監督
志が高い作品で、ポール・ジアマッティさんが最高に各局見えます。でも正直アンガス・タリ―役は年齢的にもう少し子供でも良かったと思います、その萌芽より際立ったと思う。それと、ハル・アシュビー監督作品を観るきっかけになりまして、これもよりこの作品の好きな点になりました。私も読んでますマルクス・アウレリウス著「自省録」
1位 陪審員2番 クリント・イーストウッド監督
まさか最後に観た作品が1位になるとは・・・とは思いますが、本当に素晴らしい作品でした。ソリッドな製作でタイトな時間なのに、濃密!本当に素晴らしかった。
2025年はどうなりますでしょう、年末まで生きてるか?も本当には分からないのに。明日何かが起こってる可能性を含んでいるのですが、続いていたらいいな。
今年もお世話になりました。
今年は大晦日に休日応急診療の当番になり、なかなか大変です、17時までは対応致します。
今年は帯状疱疹になり、体力の限界を感じています・・・前期高齢者として、自覚をもって生きて行こうと思います。
ついに晩年に入ったという自覚あります。
今年は映画館で29本、U-NEXTで36本、Netflixで26本、Amazonprimeで4本、DVDで8本、Youtubeで4本、合計だと107本、うち2023年日本公開映画が46本でした。46/107だったわけです。
毎年新作映画を月に3本くらいみたいな、出来れば年間に100本映画が観れたら幸せだな、と思っていますので、36/100が達成できてよかったです。
今年も個人的な年間のベスト10映画を書いておこうと思います。もちろん、今の気分なので、明日になれば変わります。
10位 イニシェリン島の精霊 マーティン・マクドナー監督
凄く変な映画だと思うんです、話の筋として。でも、壮大な自然の中、ある種の田舎というか完全な孤立した村での人間関係を描いた作品。ちょっとどうかと思う男性同士の関係性、狂気を感じますし、同時に憐みも感じます。こういう時のコリン・ファレルの顔、説得力が凄すぎる。
9位 ザ・キラー デヴィッド・フィンチャー監督
スタイリッシュ!なんだけど、なんか変。プロフェッショナルって何?と考えさせられたのですが、これ振り返って今考えてみると、もしかして笑わせようとしていたのかも?とも考えてしまいます。だとしたら、スタイリッシュ過ぎてしまうと思うのですが。でも好きな映画です。
8位 TAR/ター トッド・フィールド監督
観終わった時にはキャンセルカルチャーという概念までちゃんと理解してなかったのですが、その後確かにキャンセルカルチャーの映画とも言えなくもないとは思うのですが、私は権力者の、それも女性であっても、同じような欠落がある話しなのかな?とも思ってます。
7位 いつかの君にもわかること ウンベルト・パゾリーニ監督
誰しも失われる事を理解した上での未来の話しで、とても小さな作品ですし、小さな話しなのですが、忘れがたい重みのある映画。
6位 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 古賀豪監督
アニメーション映画で出来る事をやりきる、脚本から手を抜かない、その上で積み上げられる事を全部やる、というまっとうな作品で、子供騙しにならない、大人が本気で子供の為を想って作られた傑作。
5位 アラビアンナイト三千年の願い ジョージ・ミラー監督
あの、ジョージ・ミラー監督が、今年も映画を公開してくれた、というだけでも凄いのに。そして非常に丁寧で、お伽話にしない所が素晴らしい。だからこそ、大人に響くお話しなんだと思います。
2位 aftersun/アフターサン シャーロット・ウェルズ監督
今年は同率2位が3作品あります。思い出す中で繋がる作品として、映画体験の体験として、間違いなく傑作で、2023年という年に最もふさわしい作品。しかもシャーロット監督はコレが長編デビュー作品・・・恐ろしすぎる・・・
2位 カード・カウンター ポール・シュレイダー監督
私はこの作品が名作「タクシードライバー」と似ているとは思えないです。似ている、と思えば似ているかも知れませんけれど、よっぽどスタイリッシュ。洗練されていると思いますし、オスカー・アイザックの個性が光る素晴らしい作品。きっとアフターサンはみんなが2023年の映画として記憶すると思うけれど、私はこの作品も同じくらい重要。
2位 普通の人々:彼らを駆り立てる狂気 マンフレッド・オルデンブルク監督
今年観た中で最も、多くの人が観ればいいのに、と思った作品です。ですが、そういう作品はきっと星の数ほどあると思います。たかだか年間100本しか観ていないのに、こういう作品に巡り合えたことが嬉しい。「福田村事件」は作られた事が素晴らしい作品ですけれど、この映画と同じベクトルを含む作品ですが、何もかもこの作品まで届いていないな、と思います。
1位 オオカミの家 クリスト―バル・レオン ホアキン・コシーニャ監督
2023年の映画の中で断トツに突き抜けた作品。観た事が無い、という衝撃度だけでなく、あまりに狂気を感じさせるのに、目が離せない、悪夢の現実化な作品。多分、精神的に支配された事がある人の思考の地獄の可視化。前衛アート作品なのに、キャッチ―。相反する何かが存在する稀有な作品。向かない人には向かないけど。
来年も元気で生きていられたら、映画を観て、現実を忘れたいです。起きているのにみられる夢が、私のとっての映画です。
病院にて、帯状疱疹の診断があり、薬で症状は少し治まりつつあります。
今日から普通に診療致します。
新型コロナウイルス蔓延後、もしくは新型コロナワクチンの接種後の可能性もあるようですが、帯状疱疹が凄く増えているそうです・・・
私の場合は、疲れが関連しているようです、しばらくの間は体調に気をつけ、休める時に休むように致します、皆さまもご注意ください・・・
今年もよろしくお願い致します。
なんだかんだでこのブログは2008年12月に始めたのですが(その後2010年6月に今の形になりました)、15年も続いている事になります・・・
なんか急に怖くなってきました・・・こんな頭の悪い文章丸出しで15年ですよ・・・
そういう時は人間が発明した中でたった2つの良い事の一つである歌を聞こうと思います。
今頃、何故かブーニンを聞き始めました。
凄い!と思うのですが、ピアノの世界に詳しくなくて(土の世界にも詳しくないです)。これから勉強したいと思います。
凄く嬉しさ、ピアノを奏でる楽しさに満ちた演奏。





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