井の頭歯科

歴史を学ぶ 姿勢 の話し コテンラジオ!

2020年5月26日 (火) 09:32

私は歴史を学ぶことを、大人になって面白くなる体験をしました。

歴史の授業を面白い、と感じる事は無かったんですが、歴史の面白さに気付かせてくれたきっかけは、みなもと太郎著 漫画「風雲児たち」を読んだ事です。

歴史の事象は、時間軸という縦軸と、人の成し遂げた事や生き方という横軸のまじりあいで出来ている、という面白さを、学ぶ事が出来ました。

そこから、司馬遼太郎も読みましたし(とはいえ脱線が多すぎると感じましたし、ちょっと称賛も過多な気がします)、どちらかと言えば吉村昭の方が好みになりましたし、塩野七海でローマやイタリアを知る事も出来ました。

気になった人物と言えば、江川太郎左衛門英達、そして、フィリッポスⅡ世の2人です。この人たちの本は出来るだけ探して読んだと思います。

人物を知る行為の中ではなかなか知りえない、もう少し長い尺度が理解出来るようになったのも、歴史の面白さに拍車をかけると思います。

例えば、小笠原諸島の領有権をアメリカと争う外交の時に、日本に有利に働いたのは、松平定信に出版を差し止められた、林子平の三国通覧図説(日本では発禁処分です)で、オランダ経由でヨーロッパに入り、当時のヨーロッパでは、唯一と言っていい日本語が読める、日本人漂流民を雇って(帰国は刺せてもらえない・・・)日本人学校を作っていたロシアに漂流した大黒屋光太夫一行の一人でロシアに残った新蔵が翻訳した、という事実が、端的に表していると思います。

そんな歴史を知る事の楽しさ、その時間軸の長さ、さらにそこに『人』が介在した事で波及する波のような影響を、楽しく知れる媒体を新しく知ってしまいました。

それがYouTubeで観れる コテンラジオ です。

たくさんコンテンツがある中でも、ジャンプの漫画が好きだった、という人にすすめられる、このアレクサンドロスⅢ世の話し、是非見て頂きたいです。

3人の人の、この会話の化学変化が起こる様が、凄く面白いです。

要約して教えてくれる深井さんの知識の深さと面白さ、なんでも少年ジャンプ漫画にパラフレーズしてくれる司会者の樋口さん、絶妙なツッコミと何でここで?というボケがたまらないヤンヤンさんの3人がキャッキャ言いながら話す歴史の話し、凄く面白いです。

とにかく、フラットで、相手の文脈で歴史を学ぶ、そして俯瞰する、という行為がタマラナイです。

歴史が好きな方に、オススメ致します!!

大林亘彦監督の訃報 と 藤原啓治さんの訃報

2020年4月17日 (金) 09:09

大林亘彦監督が亡くなられてしましました・・・

私が最初に大林作品を観たのは、原作「おれがあいつであいつがおれで」の山中恒著の原作を読んでいたからで、その当時たしか小学6年くらいの頃の話しです。その当時、山中恒さんの「ぼくがぼくであること」で山中恒さんにはまっていた頃だったので手に取り、凄く面白かったのを覚えています。中でも最高傑作だった「ぼくがぼくであること」に次いで面白かった「ぼくがあいつであいつがあれで」の映画化!と聞いて、叔母さんに映画館に連れて行ってもらったのを覚えています。

映画はいろいろな意味で最高に楽しくて、笑えて、そして最後にすん、とくるとても素晴らしい作品でした。その後も好きになって何度か見ています。

そして中学生になった頃から、角川映画のブームが私も知るようになり見た「時をかける少女」が、またまた大好きな映画になりました。

正直、私はテレビに出てくる芸能人やら有名人を好きになる、という事が全然ないのですが、別格で原田知世さんの初々しさには、何かある、と感じられました。好きになった、と言ってもいいかもしれません。まぁあまりに一方的な存在なので、自分とは関係ない、と理解していましたけれど、でも、いいな、とは思いました。しかし原田知世が演じる芳山和子が、という事なんですけれど。

つまり、芳山和子が気になるのですが、映画を最後までみていただければわかりますが、映画は原田知世の歌う「時をかける少女」のプロモーションビデオ、として映画として完成しているので、本当にいろいろ入り組んだ映画だな、と思ってます。そういう仕掛けを経験して、原田知世が演じる芳山和子が、好きになったわけです。

もちろん、映画としていびつだけれど、面白い!と思いました。でも、この時は同じ監督が撮っているとは気づいてなかったです。

私が観ている大林作品は多分この2本だけですね・・・決してイイ観客ではありませんし、悲しがるのも失礼だというのも理解していますけれど、でも、大変ショッキングな映画体験でした。それも小中学生の頃の経験ですので、大変刷り込みが強かったと思います。これから、大林作品を観て行こうと思います、でも、このままこの2本を大事にしていくかも・・・

そしてもう1名、この方はもっと何にも知らないに等しいんですけれど。藤原啓治さん、いや、クレヨンしんちゃんのお父さん、ひろし!

映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲」を、いろいろな人からオススメされてみたのですが、相当な大傑作だと感じました。そのお父さん ひろし を演じていたのが藤原啓治さんです。

原恵一監督の大傑作ですけれど、子供に向けられた作品であるのに、大人がやられてしまう作品として有名ですが、私も同様にやられてしまいました。

悪の組織「イエスタディワンスモア」の主張に、大変共感してしまいます。そして、ラストの、あの展開の、ただ走る姿に、素直に感動してしまいました。

そんな作品の肝の人物を演じる藤原啓治さんの声の素晴らしさは、悪の組織のトップの声の素晴らしさと同時に非常に感銘を受けました。

どんな人でもいつか亡くなるのですが、亡くなってから追悼するよりは、亡くなる前に、ちゃんと応援しなければいけないと常々思っています。このお2名ともそれほど何かが出来ていたわけではありませんが、それでも、残念で悲しいです。

「フランシス・ハ」を見ました と チャッピー先生

2020年3月13日 (金) 08:55

ノア・バームバック監督     ESCAPC SAROU

ノア・バームバック監督の「マリッジ・ストーリー」(の感想は こちら )が面白かったですし「マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)」(の感想は こちら )も好きな映画だったので、Netflixにありましたし、マイリストにもずっと入ってたのですが、なかなか手が出なかったのは、主演のグレタ・ガーウィグに、ちょっと危惧していたからです。

自分がダメ男なので、ダメ男の話しは理解出来ますし、共感はしないし同調もしないけれど、気持ちは分かる。それにやや同情的にもなってしまいます。

が、女性のこじらせた感じは正直メンドクサイと感じてしまう部分があります(もちろんダメ男をメンドクサイと、おそらくほとんどの女性が感じている事は知っています・・・)。そこに、何かしらのセンスがあると、急に近づける感じもあるのですが・・・でもそれは今までの事で、今回は違うかも、と思い、観た次第です。

フランシス(グレタ・ガーウィグ)はモダンダンサーとしてあるカンパニーの研修生として暮らしています。ルームメイトのソフィーとは親友なのですが、ルームシェアしている事で、いろいろ考える事もあります。そんな中、フランシスの彼が引っ越す事になり・・・というのが冒頭です。

大変役者として、面白い、と感じましたグレタ・ガーウィグさん。演技というかもしかすると地なのかもしれないけれど(脚本でもクレジットされてますし)恐らく自伝的なストーリーだと思います。そして、つまらなさそうな時の雰囲気が顔に出すぎです。演技として、なら凄いけれど、なんか違う気がしますし、だからこそ、晴れ晴れとしたときのギャップが凄くイイです。

男性の、ダメな男の、ダメな話しだと割合分かり易く、同情的になれるのに、このストーリィはちょっと乗れなかったです。でも、この主人公フランシスの、何処にも持って行けない、それでいて誰に相談すれば良いのか?も分からない、一時的なショック状態は理解出来ると思いました。

大人なんだけれど、完全に大人ではない、30未満の、それも女性に向けた映画。

ただ、監督の、この題材に対するまなざしは、真剣で、愛に溢れ、そして力強いです。

何となく心情が理解できる人物が、個人的には1人しかいなくて、それは、アダム・ドライバーのルームメイトです。この人の方がフランシスより多分ダメで、よりどうしようもない、と思います。だからこそ、同情的になってしまう。

無目的に、無軌道になれる最後のチャンスを、私はフランシスは、モノにした。と思ってます。

あ、これは、また別の話しかも知れませんが、やはりオマージュとしても「汚れた血」は、ハードル高すぎるし、あれが許されるのは、あの時の、ドニ・ラヴァンだけだと思う。

でも、悪くない映画。特別好きか、と聞かれたら、そうでもない、とも言えるけれど。

まず、モダンダンスの踊て手として、ちょっと、肉付きが良すぎるのが、よりダメさを実感させますし、ダンスのキレがほとんど感じられないのが致命的に理解されられますが、これが演出なら、凄い。多分、地だと思うけど。

しかし、イタいな、本当に。そして、イタ過ぎる過去を開示出来る部分に、私は素晴らしさじゃなく、自己承認欲求を感じます。もう少し受け手が想像出来る余地があって初めて、その自己承認欲求の匂いが気にならなくなる消臭作業だと思ってます。

ま、この後、監督ノア・バームバックとグレタ・ガーウィグが付き合うんですけれど、ね。もしかしたら、この時既に?と考えると、それはそれで、キツい感じ、します。

ちょっとだけ、ネタバレですけれど、結局、私は友人ソフィーとの友情の確認という、あくまで、運命的な再会が無かったら、多分開き直れなかと思うし、そこが気になる。 今回調べて、なんか、ああ、と思ったのは、ノア・バームバックの誕生日はドラえもんと同じなんだ、という事ですね。

追記

時々通勤の最中に。とても人懐っこい、茶トラの地域ネコ(耳の端をカットしているので)私命名『チャッピー先生』がなくなられてしまいました・・・とても、とても残念です、あのもふもふに触れないのかと思うと、突然悲しくなります。どうしても、あの道を通ると、目で探してしまいます・・・でも、いろいろな人に愛されていたんだな、と感じました。ありがとうね。

あけましておめでとうございます

2020年1月7日 (火) 08:55

今年もよろしくお願い致します。

最近、ピアニストの中村紘子さんの本を手に取りました。

なかなか読みやすく、その上知らなかった事を知る楽しみがあります。

私が読んだのは「コンクールでお会いしましょう」と「ピアニストという蛮族がいる」です。

特に「コンクールでお会いしましょう」は映画「蜜蜂と遠雷」(の感想は こちら )の原作なのでは?と思うくらい近しい感じで面白かったです。

ピアノも弾けて、文才があるってスゴイですね。

コンクールについて、あくまで順位を決めるものではあるけれど、それでも、な部分についての言及が素晴らしかったです。私も順位はあまり関係ないんじゃないかな?個々人がどう感じるかなのでは?と思っていたので、その辺の機微を言葉にされていて良かったです。

今年もよろしくお願い致します。

2019年の個人的鑑賞映画 ベスト10

2019年12月28日 (土) 09:06

ここ3年くらい行っているベスト10です。基本的には2019年に日本(劇場、及び未公開でDVD発売)公開作品の中から、私が観た作品を、私の個人的好みで、選びました。

毎年新作を月に3本観れるといいな、という所から年間36本をノルマにしていますけれど、今年は新作のドラマ1シーズンも1作品としてカウントすると42作品となったので、なんとかノルマ達成です。旧作は38本だったので、まぁ良く観た1年だったと思います。ひとえに、Netflixのおかげです。恐ろしい時代になりました・・・新作が、定額料金で、家に居ながら、観る事が出来る時代、考えていなかったです。後はNetflixに、岡本喜八監督や、長谷川和彦監督作品、それに昭和任侠伝シリーズ、そして日本のドキュメンタリーや、フレデリック・ワイズマンの過去作なんかを取り入れてくれたら最高なんですが、そうするとまた睡眠時間が削られるので、願いながらも叶って欲しくない気持ちもあり、大変アンビバレンツな気持ちになります。

今年の見逃した作品の中で悔やまれるのが「この世界の さらにいくつもの 片隅に」です。また是枝監督の「真実」を見逃してしまったのも、大変悔やまれます。が、それ以外は、出会わなかったべくして出会わなかった作品とも言えると思います。

10位 「スターウォーズ ep9 スカイウォーカーの夜明け」  (の詳しい感想は こちら

私は肯定派なんです、だって全方位的に満足させるのは、ほぼ無理な作品なんです。前作Ⅷの終わりから後を続けなければいけないわけで、でも、それって自分で作ったⅦの風呂敷をたたむ事でもあって、と、いろいろ考えさせられます。が、とにかく、現実的に、最後のピースを(この後もきっと商魂たくましいディズニーが手元に置いている以上、新作は作られていくとは思いますけれど・・・)埋める作品を作ったわけで、その点を、評価したいんです。そして2019年はSWⅨの年としても位置付けられると思うので。でも、正直、ダメな部分がありすぎる。

9位 「全裸監督」  (の詳しい感想は こちら

映画じゃないんですが、でも、大変熱量のあるドラマでした。切り口も変わっていますし、役者さんの演技が素晴らしかったです。早く続きを観たい、と思わせるチカラに溢れています。

8位 「ブラック・クランズマン」  (の詳しい感想は こちら

今年の映画の中でも特に、映画という媒体で出来る事、その手法の面白さ、アジテーションとしての表現をさらに突き詰めている感じが凄く良かったです。スパイク・リーは凄い監督ですよね。

7位 「バーニング 劇場版」  (の詳しい感想は こちら

特に秀逸だったのがベンというキャラクターです。ベンの事、この映画を観てから、ずっと気になっています。大変恐ろしいですね。村上春樹原作ですけれど、嫌いな人にも受け入れられやすい、入門として(入門しなくていいけど・・・)と思います。

6位 「ギルティ」

ちょっと感想を寝かせてしまい過ぎて書き忘れてしまいましたが、大変変わった映画でした。映画を音だけで演出してみせたのが、凄いです。

緊急通報の電話係をしているアスガーのところには様々な電話がかかってきます。しかし本当に緊急性が高いのか?なかなかどうして分からないケースもあるのですが、ある女性から、ただならぬ雰囲気で、今、まさに誘拐されていると告げられ…というのが冒頭です。

わずか88分の映画なんです。また、絵柄的には2部屋しか出てきません。大変見た目的には地味な映画だと言えます。

が、物凄く計算された、音、の映画だと思います。大変スリリングで、没入度の高い1作だと感じました。

電話を使った新たな表現で、斬新かつストーリィも予測不可能で、素晴らしかったです。

5位 「スパイダーマン:スパイダーバース」  (の詳しい感想は こちら

大変画期的な、始めてみる止まった絵が動くアニメーション。何を言ってるか全然理解して頂けないとは思いますが、革新的なアニメーションに、さらに日本の声優さんの上手さを感じました。正直、今石洋之監督「プロメア」もかなりとんがった、世界向けの作品だと思いますが、絵柄として、アニメーションとしてはこちらが良かったです。でも、ストーリィの強さはプロメアも世界に出せる映画だと思います。

4位 「カリーナ、恋人の妹」  (の詳しい感想は こちら

ロシア映画を詳しく知りませんけれど、本当に素晴らしかったですし、すごく夏目漱石の「それから」に近い感じです。それに、アップデートされてますし、凄かった。とにかく好みの話しで、好みの映画です。本当に、この映画の役者さんは素晴らしかった。

3位 「マリッジ ストーリー」  (の詳しい感想は こちら

この手の話しがそもそも好きな上に、アダム・ドライバーにスカーレット・ヨハンソンなんて、最高ですよね。ある場面で、アダム・ドライバーが歌を歌うんですが、何かを吹っ切るキッカケになる感じを自然に表現されていて、凄く良かったです。ま、正直ダメな男の話しですが、多分ダメじゃない男って存在しないと思います。ダメのグラデーションの中で、もっともダメな部類の私が言うのもなんですが。

2位 「ザ・バニシング 消失」  (の詳しい感想は こちら

2019年公開ではあるんです、日本では。ですのでルールで言えば合ってるんですけれど、製作は1988年30年前の映画です。それでも、今年観た映画の中では、間違いなくベスト、と言い切りたい作品。何度視聴しても素晴らしいと思います。恐ろしい映画です。普通ならこれが1位なんですけれど。同じような映画としては個人的にはデビッド・フィンチャー監督「ゾディアック」です。

1位 「Once  Upon  a  Time  in  Hollywood」  (の詳しい感想は こちら

今年は、私にとって、まさにこの映画が1番心に残りました。観ている間中、終わって欲しくない、と思ってしまいました。出てくる人が、また撮影の苦労を考えると、本当にスゴイ事だと思いますし、タランティーノが、タランティーノらしいのに、それだけでなく上質な映画に仕上げている、さらに成長している事含めて、ずっと、何度も見たくなる映画でした。

今年も終わりますね。来年はオリンピック、個人的には、すごく違和感ありますし、全然興味ありませんが、影響は受けるのか、と思うと暗い気持ちになります。

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