井の頭歯科

NHK岡本太郎式特撮活劇「TAROMAN」から「もっと知りたい岡本太郎 生涯と作品」を読みました。

2022年8月9日 (火) 09:34

https://www.youtube.com/watch?v=vT6jc1wwL8c&t=102s

 

 

NHKで放送されている番組岡本太郎式特撮劇「TAROMAN」が面白すぎて、もう少し岡本太郎について調べてみたくなり手に取りました。

 

 

曲があるんですけれど、これが岡本太郎の名言だけで出来上がっていて、しかも造形も面白くて、短くまとまっていて本当に面白いです。

 

 

全10話なんですけれど、そのラストも岡本太郎っぽくてサイコーです。

 

 

私もしがない昭和の生まれの今となっては初老のオジサンなので、岡本太郎についてはなんとなくは知っています。けれど、詳しくはないので、生涯をまずは振り返れる作品として手に取った本が

 

「もっと知りたい岡本太郎 生涯と作品」 佐々木秀憲著  東京美術  です。

 

岡本太郎の名言は少しは知っていますけれど、文脈が知りたくなりましたし、もう少し文章について詳しく知りたくなりました。絵画作品はあまり好みのシュールレアリスムでは無かったですけれど、作品の大きさが凄いなぁと思います。

 

 

もうすぐ岡本太郎展( https://www.tobikan.jp/exhibition/2022_tarookamoto.html )があるようなので、是非観に行きたいです、いや、岡本太郎を体感しに行きたい気分です。

「平成くん、さようなら」を読みました

2022年8月5日 (金) 08:57
古市憲寿著     文春文庫
映画「PLAN75」を観たので(の感想は こちら http://www.inokashira-dental.jp/blog/?p=5201 )安楽死を扱った作品、と聞いて手に取りました。でも、あんまり安楽死の問題というよりは、凄くSFな作品で、パラレルワールドのような話しでした。設定は面白いのですが、平成くん、あんまり人には好かれないのでは?とも思いました・・・著者もその事を理解しているからこそ、平成くんの彼女視点の1人称で語られています。多分、この平成くんは著者がモデルなんじゃないでしょうか。よく知らなかったのですが小説家ではなく、社会学者の方のようです。社会学者にもいろいろな方がいますね。

(さらに…)

「無恥の恥」を読みました

2022年8月2日 (火) 09:18
酒井順子著     文春文庫
カミングアウト、というか告白すると、別に私だけじゃないでしょうし、かのルース・ベネディクト著の「菊と刀」でも言及されているように、私が最も忌避するのは『恥』です。だから、とても日本的であり、昭和的であると思います。罪よりも恥を恐れます。
そういう意味で、非常にそそるタイトルであり、しかも名エッセイストでありあの名著「負け犬の遠吠え」の酒井順子さんの文庫ですから、気がついたら購入していました。そして凄く短い時間で読んでしまいました。何かに集中して、本が読めるしあわせを、今は手にしているのだな、と思います。もし役職についていたら、こうはいきません。歯科医師会の理事をしている先生方には頭が下がります。
酒井順子さんが考え、感じる『恥』は95%同意出来ました。物凄く微細でささやかで、穿った見方とも言える部分もありますけれど、個人的には95%は同意出来てしまいます・・・
中でも気になったのが、中年とSNSです。いわゆるSNSを覚えた中年の「やらかし」について指摘しつつ、もちろんそれは楽しかったり、最初だからこそ、マナーが出来上がって無かったりしているからで、その後徐々に整っていくのも面白いと思いました。私の知り合いの年上の方が、頻繁にSNSに投稿している、という話しを聞くと、それはそれなりに恥ずかしい事だな私のような考えですと、と感じます。もちろん、皆が好きなように好きな事が出来るのは良い事です。
さらに、田舎の同調圧力や世間にまで『恥』の文化から見える世界を、割合分かりやすい文章で読ませてくれます。そうそう、と頷きつつ、流石に名エッセイスト酒井順子さんの視点は非常に微に入り細に穿った、と全面的に肯定しているのですが、酒井順子さんが、私のこの文章を読んだら「褒め殺しつつも結局自意識過剰というニュアンスが含まれている文章ですね」と言い返されそうです。しかし、そういう人が『恥』について考察しているので、大変ある意味自意識過剰であり、いや自意識過剰だからこそ、気付ける様々な『恥』の現れ方が、汲み取り方が、知れると思います。
大妻女子大学の校訓は『恥を知れ』で有名です。そしてこれは非常に重要な事だと思いますが、この校訓の意味としては『自らを戒めよ』と言う意味なんですけれど、それを『恥を知れ』と記するセンスとインパクトを感じます。
このsense of shameの感覚、かなり変わってきていると思いますし、酒井さんもその点も注視しています。まず、電車の中の化粧や他者がモノに見えている感覚は『恥』という感覚は他者の視線が必要だという事を気づかせてくれます。これが良い事なのか?はたまた悪い事なのか?はとりあえず置いておいて、それでもまだ『恥』の文化的な側面がかなりある、という指摘は面白いです。
そして、個人の感覚では『恥』の感覚すらなくなっていくと(なくなりつつあると、私も同意します)なると、これは危険なモラルハザードが起こっているような気がします。何しろ世間という法治とはまた違ったルールなので、世間は無くなって欲しいけれど、その代りが「コストパフォーマンス」だったり「合理性」だったり「拝金」だったりするのはかなりマズイと感じています。でも、そっちに進んでいると思いますね・・・
また、感謝にテレない世代というタイトルで扱われている指摘にも、驚愕しました。要約すると、母親が、大学生の息子の部活の最後に母親を抱擁→さらにお姫様抱っこ→記念写真撮影、というヨモスエな行事が認知されつつある、という事です。何と言いますか、日本はマザコンとロリコンの国だと思いますし、個人的にはマザコンの方が罪は深いと思うのです。何故ならマザコンは作られているから、生産されているから、です、母親に。割合、故意に。ココに非常に問題がありますし、当然逆のパターン、父親が娘を溺愛、というのもあるんでしょうけれど、スキンシップは無いと思います。本当に驚愕の事実ですね・・・子育てという労働の対価を求めるようになった、と酒井さんは分析されていますけれど、そもそも、子育ては労働では無いと思うのですけれど。自ら選択して行った行為の結果、今後20数年かけて続く正解がワカラナイ上に、取り返しのつかない行為や学びの連続の事を労働とは言わない気がしますけれど、労働に似たような部分がある事は認めます。でも無償の愛とか何処へ行ったのでしょうね・・・いやそんな無償の愛などというモノはもともとなかったのかも知れません。
また『愚妻』とか『豚児』といった過度の謙遜(過度かどうかは人によりますが、個人的には過度に感じます)を美徳としていたわけですから(しかし、夫や旦那をへりくだる言葉が見つから無いのが凄くいびつ・・・)。この文化をもう1度復古させるのであれば、完全な鎖国が必要でしょうね。そしてそんな事はテクノロジーの発展からすれば不可能な気がします、エントロピーは拡散していくわけですし。
酒井さんは割合セクシャルの方面にも思索を伸ばしていて、この辺は個人的にはほぼすべての部分が『恥』の概念に近い気がします。
そういう意味で言えば、そもそも他人同士の関係についてゴシップな扱いをするのか?が意味不明ですし、有名人の誰が誰と何をしようが関係ないと思います。この辺は私が興味が無さ凄るのかも知れませんけれど、ニュースになってしまうのが良く分かりません。
ついでに酒井さんが指摘していない部分で、私が考える恥ずかしい行為は、たくさん出席した結婚披露宴で、わざわざ招待した人の前で両親への手紙を読む、です。恥ずかしいから家で、家族だけで読んでおけばよいのでは?読まずに手紙にしているのだから手渡ししておけば、投函すればよいのでは?と毎回思います。もちろん演出だって言うのは理解出来ますけれど、そんなベタベタの演出、そして人前で泣く、涙を流す、という行為をわざわざ人に見られる、という双方ともに、恥ずかしいです。ええ、自分ではみんな、自分が普通だと考えていますし、私は少しソシオパス気味なのは理解していますけれど、とてつもなく違和感を覚えます。
「全てのエッセイは自慢話」かの有名な兼好法師のお言葉です。肝に銘じつつ、ブログも同じだよなと思う次第。気を付けつつ、基本的には未来の自分に向けて。

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読みました

2022年7月22日 (金) 09:05
アンディ・ウィアー著     小野田和子訳   早川書房
各所で話題の書籍、やっと時間が出来たので、一気に読みました。睡眠時間を削られましたが、興奮と満足度でいっぱいです。そして大変人を前向きにする事が出来る物語のチカラと言うモノを実感しました。
私程度の頭脳でも読めるように書いてくれて、訳してくれた著者と訳者、そして出版してくれた早川書房にも感謝ですし、私はラジオ番組でこの書籍の存在を知りましたが、本当にありがたかったです。
ラジオ番組の宣伝でも同じことを発信されていましたが、何も情報を入れないで、出来ればほんのカバーや帯すら読まずに(視界に入れない!)手に取って欲しいですし、そういう売り方をして欲しいです。なんなら上巻では図説も取り除いて欲しかった!!ここは凄く出版社も工夫が必要だったと思います。ただ、図説を、巻頭ではなく巻末にするだけで、かなり知るタイミンを遅らせる事だってできたはず。個人的好みで言えば、せめて巻末に入れて欲しかった・・・
本当に何も情報入れないで読むのが最も楽しめるのですが、ヘイルメアリーと言えば、アメリカンフットボール経験者なら、負けているチームが、TDパスを狙って、もちろんディフェンス側もそれを投げるのを承知している上で、それでもやらなければ負けてしまうが為に、一縷の望みをかけて投げるパス の事であり、それがプロジェクトあんです。くらいしか言えません。
もちろん文系の人も、理系の人も楽しめるのですが、出来れば理系に進んだ方には是非のオススメですし、どんな人にも楽しめる作品ですけれど、小説の持てるポテンシャルの中ではかなり広い範囲をカバーしている作品だと思います。
ある種のミステリであり、サスペンスもあり、エンターテイメント作品です。
しかもライアン・ゴズリングで映画化も決定しています!!!すっごく楽しみですし、もうライアン・ゴズリングでしか見たくない!!!
基本、映画化は諸刃の剣だと思います、何故なら頭の中の想像力、という最も解釈が広くて資金の心配がいらず、制限にリミットの無い、自分にとって最良の解釈の幅を、結局のところ狭めてしまうからです。だから、映画化される作品は、批判を受けやすいとも言えますが、万人に開かれ体感し、しかも音楽で盛り上げる事が出来るので、良い部分も悪い部分もあります。
ありますが、映画化作品で原作を読んでいる場合は、何を監督は映画化したかったのか?として観るようになってしまっています。そうすると、監督、もしくは脚本の目指すところを楽しむ事が出来ますし、それならば、こうすれば良かったのではないか?とか、私ならこここそ、映像化して欲しかった、とか脚本の、とかの面白さを味わえるからです。
映画化を楽しみに待ちたいと思います!!!!!

「青空の憂鬱 ゴッホの全足跡を辿る旅」を読みました

2022年7月6日 (水) 08:46

 

 

吉屋 敬著     評論社

 

Youtubeのオトナの教養講座 をよく見ています。美術に関する知識やトリビアルな楽しみに満ちた動画で、大変面白いです。その中でゴッホについて紹介されていた本だったので手に取りました。

 

ゴッホについては生で絵画作品を観るまでは、正直そこまで好んでみる作品では無かったと思いますが、『糸杉と星の見える道』を観て、大変面白いと感じるようになりました。本当に星が瞬いているように見えましたし、絵が動いて見えるようなのです。こんな事って初めての経験でした。

 

その後、数冊ゴッホに関する書籍を読みましたが、山田五郎さんがこの本が良く分かる、という趣旨の発言をされていたので、手に取りました。

 

読んでみて感じたのは、作者である吉屋さんの強い意思です。かなり強い、と思います。ですので、客観性にはもう少し引いている方が好みですが、知らなかった新事実もあり、なるほど、と感じました。もう少し調べてみるには、やはり往復書簡を読まねばならないと思います。

 

絵画作品としてはゴッホが気になりますけれど、正直人物としては、近くに居たら非常に好ましいとは言えない人物ですし、私の興味の対象は、弟のテオに次第に移っていってます。凄く厳しい人生だと思います。

 

足跡を辿る事は出来ましたが、いろいろな謎についての吉屋さんの考察には納得できかねる部分も多いですし、非常にゴッホに寄り添った、というかゴッホになりきる部分があり、これで私が想像するのは小林秀雄なんですけれど、私には全然相容れない感覚でして、まぁ仕方ないかな、とも思いましたが、読み通す事は出来ましたし、楽しい時間でもありました。

ブログカレンダー
2022年8月
« 7月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
アーカイブ
ブログページトップへ
地図
ケータイサイト
井の頭歯科ドクターブログ