森本あんり著 新潮社選書
手にするまでに、結構な人がオススメしていたのですが、なかなか腰が上がらず。しかしコテンラジオの「リンカン」を聞いた際に出てきていたので。とてもアメリカ史にも関連のある話しですし、冒頭にある『私はあなたの意見に反対だが、あなたがそれを主張する権利は死んでも守る』という大変に有名な言葉を、私自身も基本的には尊重している上に、狭い社会や団体や所属組織の中で、全然にそんな事はお構いなく強権的な態度、もしくは空気を作り出し、さも会議、という共有できる議事進行は行った、という事実を作り上げる輩をみたり体験する事があるので、他人ごとではないなという感覚があったので読み始めました。私だって感情的になり、関係を断ちたいと考える事は多いし、年々思考の柔軟性は失われていますし、それが老化である事も自認しているにも拘らず、対抗出来ないでいるので、認識が変われば、もしかすると、という気になったので。
とは言え非常に興味深い話でした。その上かなり難しい。
アメリカ建国にあたり、ホッブスとロック、とりわけロックの思想が生かされているからこその抵抗権、があるわけですし、理解していたつもりですが、そこにロジャー・ウィリアムズなる人物を知る著作でもあり、本当に興味深いです。
確かに寛容である、は美徳でありますし、そもそも負の感情の相手にしか起こらない現象です。その事がどのように立ち上がっていったのか?それも宗教から来ているわけで、非常に考えさせられます。
そもそも宗教を勉強した上で、その過程や変化を勉強しないといけないけれど、その上で、そろそろ人類は宗教的な側面よりも科学を信仰すべき時に来ている気がしますけれど、もちろんそんな事は起こらないんでしょうね。
恐らく今後も読み返す本だと思います、1回ではすべて消化出来なかった。
が、アメリカという国の成り立ちは理解出来た気がします。
ロジャー・ウィリアムズには共感を感じます。軸は宗教ではないけれど。