井の頭歯科

「シャイニング」を見ました

2013年1月25日 (金) 14:38

スタンリー・キューブリック監督     ワーナー・ブラザーズ

とても綺麗な映像作品でした。よく考えると、私はキューブリック作品はあまり見てないんだと気がつきました。見た中で好きな作品は「時計仕掛けのオレンジ」、「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」です。ウィキ情報ですけれど、私はかなり後半生の作品しか見てないですね、気になったのは有名な「現金に身体を張れ」と「突撃」、「ロリータ」は見ようと思ってます。

山の上にある大きなオーバールック・ホテルは冬季は雪深く閉鎖される為に管理人を探しています。小説家志望のジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)は集中して作品を仕上げる事が出来ると考え管理人を引き受けます。が、その前任者は奇怪な死を迎えており、その事実をジャックを知っている上で意に介さないのですが・・・というのが冒頭です。

ホラー作品の古典的名作ですし、様々な場面の映像を既に何処かで見ている方も多いと思いますし、私も有名な場面の映像を知っているんですが、それでも充分面白く恐ろしく、そして綺麗な作品でした。

有名な話しですが、原作者スティーブン・キングはこの作品を制作したキューブリックの改変を批判していて、「キューブリックは『恐怖』を分かってない」とさえ発言したと言われているんですが、改変の部分を知っても、これはこれでアリかな?とは思います。あくまで映画という作品に仕上げるのは監督の仕事ですし。ただ、原作に思い入れがある方(もちろん、原作者本人であるスティーブン・キングのアルコール依存問題含む)は受け入れ難いとは思います。

映像として非常にクリアで、もちろんホラー作品、キング原作作品、としてこの映画を知っている方が見るのですから、ある程度の改変は仕方ないと思いますし、実際上手いと思いました。恐怖という感情を引き起こそうとするならば、突発的な、予想外の、という要素が必要だった、ということだと思います。もちろんアルコール依存症についても扱いたかったとは思いますが、視覚的な恐怖を特化しつつこの脚本に改変されていったのではないか?と。またホテルという概念を入れるのも難しかったのかも知れません。個人的にはスティーブン・キング作品大好きですし(中でも好きな作品は「キャリー」、「クリスティーン」、「恐怖の四季」の中の「刑務所のリタ・ヘイワース」と「ゴールデン・ボーイ」、そして「ミザリー」)、キング原作の映画も大好きですが、キングが関わった映画についてはあんまり好きじゃない、と感じてます。これだけ読んだり映画観たりしているのに、不思議です。

そして、子役の上手さは本当にびっくりします。どうやって演技指導するんでしょうね?あと、奥さんのウィンディ・トランス役であるシェリー・デュヴァルの演技が恐ろしいです、ある意味ジャック・ニコルソンより怖いです。酷い目に遭いそうに見えるのがまた恐怖心を煽ります。

ホラーの古典的作品を見てみたい方にオススメ致します。

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