井の頭歯科

「サクラメント 死の楽園」を観ました

2022年10月14日 (金) 09:19

 

 

タイ・ウエスト監督     東京テアトル     UーNEXT
宗教と政治の話しがあると思いだすのは人民寺院の事なんですけれど、高橋ヨシキさんが話題に挙げていた映画で観た事が無かったので、観てみました。U-NEXTさんはこういう作品もラインナップが充実していて嬉しいです。
いわゆるモキュメンタリ―映画、ドキュメンタリー調ではありますが、全然編集していますし、正直ツッコミどころもたくさんあるんですけれど、この短さで宗教という名のある種も残虐性が表現出来ている所が凄い作品です。
病気がちで離れた施設で生活している妹に久しぶりに会いに行く、という男性に、ドキュメンタリー作家とカメラマンが同行して、感動的な兄妹再開シーンを撮ろうとするのですが・・・というのが冒頭です。
まぁおよそ2日の出来事に無理やりまとめていますけれど、どう考えても人民寺院を扱った作品ですよね・・・
そう考えると、意義深いとも言えますし、極端だとも言えると思います。
あくまで個人的な考えでしかありませんし、他の人が自由に考えたり信仰を持ったりするのは自由であるのは当たり前だとして、他者に信仰を強要するのは論外ですし、布教活動にルールを設けて、その活動をコントロールする必要はあると思います。そういう事を無視している団体は、カルトに近くなると思いますし、もし、本当にその人の幸せや人類の幸せを願うのであれば、お布施というこの社会で通用する金銭を授受しないで行ってもらいたいものです。でも、信じる人にとっては何も響かないでしょうし、マインドコントロールされる自由という愚行権に近い権利があるかも知れません、すべてを自分で判断する事を諦めたり、投げ出したり、責任を負いたくないという人の権利があるかも知れない、と考えると、なんだか恐ろしくなります・・・
それでも、自分の事を自分で決める自由を簡単に手放す事は堕落の一種だと思いますし、意思の重みを理解する事は、生きている、という事に直結する行為だと思います。これは槙島聖護も同様の事を言っていますし、全く同感です。何かにすがる、その気持ちは理解出来るけれど、でもそれでは困難な状況に抗う煌きが生まれないと思います。
宗教の危うい面を観てみたい方に、人民寺院というホントにあった宗教団体に興味がある方にオススメ致します。
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