井の頭歯科

「First Cow」を観ました

2024年1月9日 (火) 09:14

 

ケリー・ライカート監督   新宿武蔵野館   MUBI A24
2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は0/2
映画友人の2023年ベスト2位ですし、ケリー・ライカート監督作品ですから、これは何も知らないで観に行った方が面白がれる!と思い、そのまま劇場に行って何も知らずに観ました。
正解のやり方でしたけれど、最初は凄く戸惑いました・・・
なので、ネタバレは無しで記せる事がほぼ無いのですが・・・
とある男、それも底辺を生きる男と、更に底辺で生きる男の友情バディ映画です!おわり!
映画を理解しているか?ワカラナイけれど、凄くイイ映画です。そして、好きな映画。
個人的な言葉で魅力を伝えるので、当たり前ですが伝わらないと思いますが、へールシャムとは何か?を知った時のような驚きとじわじわくる理解の面白さ、と言えると思います。
役者さん方、どなたも最高ですが、特に主演の2人が最高。
そしていつものケリー・ライカート作品と同じで音楽も素晴らしかったです。こういう映画のビートにあった音楽をチョイスできるのも、この監督の特徴だと思います。
タイトルのFirst Cowって何のことやら?とお感じになるでしょうけれど、このタイトルがまた秀逸。
映画が好きな人、なにがなんだかわからない状況を楽しめる人に、オススメ致します。
ここからはネタバレありの感想なので、未見の方はご注意を。
ネタバレありですと、まず、本当に優しい男、そして料理人でありガイドでもある男フィゴウィッツ通称クッキーと、偶然知り合った謎の中国人(しかも素っ裸だし)の友情を描いた話しです。
そして一攫千金を、貧乏人から抜け出す手段としてクッキーを、未開の地で提供する、という話しです。
まるで何を言っているのか?という感じですけれど、このTendernessなクッキーと、どこででも生きて行こうとするフロンティア精神のルーのビジネスの話しなんですけれど、凄くおかしみがあります。
どこか呑気でとぼけた感じな2人の、それでもなんとかしていこうとする開拓時代の、決していままで映画に登場する事が少なかった市井の人を主人公にして、それでも物語のグリップを握られて、何処に行くんだろう?という気持ちにさせるの、上手い!この辺に私はハル・ハートリーみを感じます。
こういう人たち、居たんだろうなぁ~って思えます。それに仲買商の人ってミスト拳銃の扱いが上手い人!
ケリー・ライカート監督はオレゴンの土地にこだわりあるみたいですね。
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