井の頭歯科

「爆弾犯の娘」を読みました

2025年10月7日 (火) 09:15
梶原阿貴著     ブックマン社
いつも刺激を与えてくれる友人Kくん。同じようなラジオを好み、同じようなカルチャーを好きで、映画、書籍、音楽に造詣が深く、大人になった後に友人になったのですが、年下なのに好きなモノのベクトルがおおよそ同じな貴重な友人です。その友人との会話で話題になったので、手に取りました。
2024年に逮捕された桐島聡。彼は1974年から75年にかけての連続企業爆破事件の犯人で、実名を明かしたのは入院してからで、その数日後に病死されました。つまり指名手配から50年くらい潜伏生活をしていたわけです。
その事を映画監督高橋伴明監督が映画化するのですが、その時、脚本を任されたのが著者である梶原阿貴さんです。
監督から、5日で初稿をあげろ、と指示される場面から、このノンフィクションは始まります。
何故著者である梶原さんに脚本を指名したのか?は読んでいただくしかないのですが、ノンフィクションです。
一応、著者の事で誰でも知り得ている情報、私の知っていた情報を言うと、映画「桜の園」中原俊監督作品に、俳優として出演されています。詳しく覚えていないけれど、観ています。そして、クリップしているが観ていない映画「夜明け前までバス停で」の脚本を書いている人。
なかなかハードモードな道を歩まれているのですが、大変興味深く読みました。
感覚として、やはり本人でなければ分からない事、かなり多くある作品だと思います。それと、石橋蓮司さん、全く知らなかった緑魔子さん、ちょっと調べてみたいと思いました。
演劇に興味のある方、というかこれはなんでもそうなんですけれど、演劇を演じている自分に興味がある人だと、響かないかも知れないけれど、そして大半がそんな人に見えるけれど(これはバレエの世界で特にそう感じる)、そうではなく、演劇に興味のある人にオススメします。
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