https://www.youtube.com/watch?v=JJcmB1P-meI
スタンリー・キューブリック監督 MGM U-NEXT
2025年公開映画/2025年に観た映画 目標52/120 33/94
現実が厳しいので、その逃避に。キューブリック作品は見応えありますね。
カーク・ダグラスが主演。この人はOK牧場のドクな訳で、近親憎悪が働いていたのですが(幼少期のトラウマとも言えます)、西部劇じゃないと、普通に観れますね。それにしても凄いフィルモグラフィー。wikiを見ててもびっくり。
1916年フランス。第1次世界大戦の中、ドイツと塹壕戦を戦っているフランス軍で・・・というのが冒頭で、また途中までナレーションあります。
タイトル「突撃」ですが、原題だと栄光への突破、くらいの意味に感じますが、どうなんでしょうね。そして勇ましい話しでは全くなく、非常に厳しい、現実の話しでした・・・
軍事法廷裁判、を扱った映画でもありますし、サスペンスもあるのですが、観た順番で言うと、大変有名なスピルバーグの「プライベート・ライアン」の冒頭シーンよりも、ある種のリアルを、私は感じました。
そもそも、映画ですから、何を持ってリアルと感じるか?は人によると思いますが、フランス軍が全員英語で喋ってるので、まぁそういうモノだし、塹壕戦を詳しく観たい場合はピーター・ジャクソン監督の「彼らは生きていた」を見ればよい訳です。でも、それでも、映画的な表現に満ちていて、ダックス大佐であるカーク・ダグラスの仕事ぶりを感じられる、キャプテンシーやリーダーシップを感じられる戦闘シーンになっています。というか戦闘シーンというよりも、虐殺シーンかも知れません。
軍事法廷裁判モノとしては私は初めてかも知れません。
軍隊という暴力をシビリアンコントロール下に置くため、規律も大切ですが、ホモサピエンスには感情があり、なかなか難しい事を求められます。だからこそ軍律があるし、決まり、ルールがある。
それでも、無能な人やプライドが高すぎる人物が指揮を執る軍隊での悲惨な場面は映画でよく見られますし、中でもリドリー・スコット監督「ブラックホーク・ダウン」は、絶対に嫌だ、という瞬間に満ちています。あんな軍隊の中にいるのは、きつすぎる。
カーク・ダグラスの深み、なかなかですが、どうやら脚本が最終稿と違うらしく、何処がどう違ったのか?知りたい。
キューブリック作品が好きな方、戦争映画としてもオススメします。
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