シドニー・ルメット監督 ワーナーブラザーズ U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画 目標 36/100です。 現在は30/98
原題は「Dog Day Afternoon」恐らく暑い午後的な引用句だったと思います、確か浦沢直樹著「masterキートン」でも言ってましたし。
1972年8月22日NYブルックリン 実際に起こった事件に基づいている という字幕の後、ブルックリンと思われる街並みが写されるのですが、想像以上になかなかです・・・カットバックすると場面ごとに全然違った街に見えるのですが・・・というのが冒頭です。
流石名匠シドニー・ルメット監督作品。非常に見応えがあり、かつ細やかな演出も冴えわたりますし、今観ても新鮮。ハリウッドが言う「事実に基づく」は全然事実じゃなく誇張も甚だしいのですが、そういう風に簡単に煽情的にしないシドニー。ルメット監督は信頼に値する監督ですし、この作品の持つ視座は長く現代でも十分に問題提起になっていて、しかもそれを監督は新聞記事で知って、映画にしようと思ったそうで、慧眼としか言いようがない。
役者で言えば、それはアル・パチーノの1人舞台のように見えて、凄くいい意味で不気味な存在感であるジョン・カザールの存在も忘れられない。
脚本の練り上げ方も流石ですし、銀行強盗モノの傑作と言える。
緊張感のあるケイパーモノが好きな方にオススメします。
最初の曲とブルックリンの街並みが、もうMTV感満載でかっこいいです。
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