ヨナス・ポヘール・ラスムセン監督 リール・ピクチャーズ Amazonprime
2025年公開映画/2025年に観た映画 目標52/120 13/36
友人にオススメいただいたので、観ました。FREEじゃなく、FLEE。
まず、難民を扱った作品で、ドキュメンタリー作品なんですけれど、取材元に危害や被害が及ばないようにする為に(その他にも理由があると思いますけれど)、アニメーションと当時のニュース映像等を使った作品です。
故郷とは何か?について字幕で語られる内容が・・・というのが冒頭です。
とてもヘヴィーな作品でした・・・
国連、国際連合United Nationsについて考えさせられる機会が増えていると思いますし、感じます。今作についても、です・・・
同時に、Country、Nation、Stateという意味についても、です。
土地的な意味(Country)、Nation(文化的、歴史的、部族的なまとまり)、政治的な意味(State)といろいろな意味が含まれてそれぞれ重なっている部分もありますけれど、この特にNationとStateについて、考えさせられ、そして映画の最期に、Countryについて考えさせられる映画でした。
多分今の私の理解だと、国家NationStateを超える統治機関は無いですし、それをホモサピエンスの歴史から見て凄く善い発想である国連という国家NationStateの問題のすり合わせを行える機関を作れたのは良かったんですけれど、結局、かなりもどかしい状況が続いています。さらに、トランプが大統領になってしまうという、極端な世界の中で、私の所属する国家が何時恐ろしい境遇に置かれてもおかしくは無いような感覚に陥ります。
それでも、国家を超える統治機関が無い中で、極端な集団が、神を語って、人的な被害や迫害を、国家NationStateとして行った場合、悲惨な状況になりますね・・・
そして映画の最期は故郷というか、ホームについて考えさせられました。
国家NationStateとは国民の為に存在するのは当然だと私は考えるのですが、そうでもない人や、国家という権力、パワーを使って、世界を変えたいという人がいるのも理解はしますけれど、ホモサピエンスというのはまだ未熟なんだと思います。
そして、そういう人って宮台真司の言う「女性は自分を変えたいし、男性は世界を変えたい」という傾向から、フラットに考えられる人に限定されて欲しいです。無理なんでしょうけれど。これが出来る可能性って教育しかないのですが、ここに宗教的な存在は大きいし、なんというかホモサピエンスの継承って難しいですから。
主人公のスウェーデンにすむ長兄のある計らいについて、主人公は喜んでいるし、そういう事する人、イイ人と思われている感想をチラリと読んだのですが、私はここ結構な違和感がありました・・・とても個人的な事だし家族とは言え触れない感覚があると思うのですが、そもそも家族を肯定的に感じているか?否か、にもよると思います・・・
Country、Nation、Stateについて考えてみたい人に、オススメします。
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