米林 宏昌監督 スタジオ・ジブリ
育ての母への違和感を感じている中学生の少女アンナは喘息の発作もあり、周囲に溶け込めないでいます。養母や医者の勧めもあり釧路の親戚の家に夏休みを利用して静養に行く事になりました。親戚の家は海辺にあり、唯一の趣味であるスケッチをしに海岸へ出かける毎日です。そこには古い洋館があり・・・というのが冒頭です。
かなりファンタジックな内容の少女の成長譚です。
周囲に上手く溶け込めないアンナと謎の少女マーニーの交流を通して他者とのコミュニケーションの重要性を知る内容になっています。そしてとても『女性』に焦点の当たった作品だと思います。
ネタバレは厳禁な作品だと思いますので、踏み込んだ発言が出来ないのですが、家族の物語だと思います。しかし、ほぼ全編にわたって男性は出てこない、とても奇妙な作品でもあると思います。そして縦の繋がりを意識させられる作品でもあります。
髪留めの演出は素晴らしかったですし、いつも思いますがジブリ作品の「水の描写」にはハッとさせられます。
女性の方々にオススメ致します。