井の頭歯科

「FREAKS フリークス 能力者たち」を観ました

2020年12月14日 (月) 09:07

ザック・リポウスキ― アダム・スタイン 監督      @

2020年見逃し後追い作品 その1

今年も残り僅かになりましたので、見逃した作品を1つでも多く見ていきたいと思ってますが、今年は映画公開がいつもよりも難しかったですし、映画館に行ける機会も減りましたね・・・とはいえ、逆に配信プラットフォームの充実があり、過去作含めたら、今までで1番映画を観れた1年になりました。

とある家に立てこもる父と娘。隠れていなければならない理由は明かされませんが娘は・・・と言うのが冒頭です。

SF作品でサイキックものだと言えば十分でしょうか?大友作品の名作『童夢』的でもあり、キングの『キャリー』的でもあります。が、もちろん新たな映像美もありますし、試みとしてはかなり工夫に満ちています。

しかも脇にブルース・ダーンを起用していて、この辺も通好みかも知れません。

親子関係を描く意味でも、新たな関係性も描けています。が、どの要素も、やはりどこかで観た、という既視感は否めません、が、これは私の側の問題かも知れません。なんでもそうですが、勝手な私の造語で、初回性という事だと思います。誰にでも初めての経験がありますけれど、年齢、年代によって違うという事です。初めてみたウルトラマンが、セブンの人もいれば、平成ウルトラマンの人もいる、その後に初代ウルトラマンを見て構造が同じでも、初めての人には、平成ウルトラマンに対する思い入れが違う、という事です。年代としてもっと前にオリジナルなモノを作っている人がいたとしても、その派生したモノに初めて触れた衝撃性は、その人にとって重要な意味を持つ、という事です。音楽だともっと分かり易いかも。

ただ、新鮮味は確実にありますし、少ない予算で、よくぞここまで!という感覚があります。とても、ワクワクしている作り手の感覚が画面越しに伝わってくる、若手の特権が感じられるのが最も好感をもったポイントです。

ラストも、藤子・F・不二雄の名著『ウルトラ・スーパー・デラックスマン』を彷彿とさせる新たな感覚でいいと思いました。

SFサイキックものが好きな方に、オススメ致します。

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