井の頭歯科

「私の少女」を観ました

2024年2月2日 (金) 09:58

チョン・ジュリ監督     CJエンタテイメント     Amazonprime
2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は0/9
Amazonprimeでもうすぐ配信終了、という事を聞いたので、それにこの監督作品(「あしたの少女」の感想は こちら http://www.inokashira-dental.jp/blog/?p=5603 )を去年観ていて、なかなか良かったので。
車を運転している女性。田舎道で雨も降っています。非常に物憂げな表情をたたえていて・・・というのが冒頭です。
ん、なるほど、チョン・ジュリ監督の好みというかテーマが何となくわかってきました。まだ2作品しか撮ってないけれど、確かな実力だと思います。
田舎町に左遷させられたイ・ヨンナム(ペ・ドゥナ)は少女ソン・ドヒ(キム・セロン)が家庭内暴力を受けている場面を観てしまい、田舎の閉鎖的な男尊女卑社会で、どのようにしたら良いのか?の話しです。
家庭内暴力、田舎の閉鎖性、その原因とも関りある、不法労働者問題、過疎による労働不足問題、性差別問題、暴力と躾の問題、虐待と保護の線引き問題、もう様々なきわどい問題を、非常に上手く扱っていると思います。
そして、とにかくペ・ドゥナが、もう素晴らしくカッコイイ!!!この人の他の作品、観たくなりますし、凄い。
その上を行ったのが子役のキム・セロンです・・・
年齢、躰つき、は完全に幼く、幼少とも言えるのですが、演技は完全に大人です。そして目の演技が本当に凄い・・・子役の私の中の最上位はジャン=ピエール・ジュネ監督「ロスト・チルドレン」の主演 ジュディット・ヴィッテ で決定していて恐らく生涯変わらないのですが、キム・セロンの子役としての演技もベスト10に入ってくるくらいの凄さです。
めちゃくちゃ説得力を持たせるのが難しい役どころですし、この子に説得力がないと、映画そのものが成り立たなくなるのですが、非常にセンシティヴで、判然としない、曖昧模糊な部があり、だからこそ、の説得力なので、とても難しかったと思います。
そして、執着、という感情をどのように受け取るのか?という映画でもあります。
私は最後の決断を英雄的決断だとは思いますが、非常に重いし今後続く長く苦しい旅の出発点だとも思います。
ペ・ドゥナが好きな方に、オススメ致します。
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