フィリップ・バランティーニ監督 Netflix
2025年公開映画/2025年に観た映画 目標52/120 11/30
全4話のドラマです。そしてワンカットで1話を描いていて、そりゃ凄い。緊張感を持続させているの凄い。けれど、どうしても1カットでなければいけない、とまではならない感覚はありますね。
アフリカンアメリカンの男と白人(?)女性が立ち話をしていると・・・というのが冒頭です。
アドレセンス、思春期と言う意味みたいです。ある事件の被疑者として、13歳の男の子が早朝の自宅で拘束されるところから始まるのですが、確かにこの1話は1カットでやる意味みたいなモノを感じますし、3話でも、同じように感じますけれど、2,4話はそこまでとは思いませんでした。
特に3話が、本当に恐ろしいです・・・
それと、恐らく、2025年の、現代の中学生が、思春期の子供が置かれた状況、私には全く理解出来ないですけれど、様々なガジェットやSNSがこれだけ世界に広がった状態での学生生活。非常に想像しにくい感覚があります。
ネットがあり、容易に誰とでも繋がれる事の恐ろしさ、そこに大人の悪意が絡むと、どのような事が起こるのか?を描いた作品として「SNS 少女たちの10日間」という映画がありましたけれど、このドラマでは、ローティーンの現代の恐ろしさを描いています。
大人でさえ、自制する事が難しいと言われているSNSですけれど、それが興味本位だったり、まだ未成熟な子供が触る事の恐ろしさを描いています。
短気、という要素がそこに加わると、さらに恐ろしい。そして当然今でも苛烈な見た目やスクールカーストは存在するでしょうし、SNSで可視化しやすく、また現実では探知出来ない恐ろしさが加わっています。
本当に、親になる、という意識が芽生えにくい社会になっていると思います。そして子供が育つというのは、無限に良い可能性があると同時に同じくらいダメになる可能性が存在する事を感じますし、親が優秀で、出来るだけの事をしても、友人関係や社会関係、SNSの関係など、どうにもならない事があり、子育てはまさに運としか言いようがないと思います。
子供がいる人、特に思春期の子供が居る方にオススメします。