ミロシュ・フォアマン監督 コロンビアピクチャーズ Netflix
2025年公開映画/2025年に観た映画 目標52/120 17/54
何気なく、久しぶりにNetflixを開けたのですが、最近のNetflixはドラマ形態を優先している感じで、それは構わないけれど。新着に入ってて見た事が無い作品だったので。あと、監督がミロシュ・フォアマンだったから間違いないと思って。
ケンタッキー州でまだ10歳にも満たない子供2人が、密造酒を売る仕事をしているのですが・・・というのが冒頭です。
原題「The People vs. Larry Flynt」で、これは実在の人物ラリー・フリントの伝記映画と言って良いと思います。そう、名作映画「アマデウス」と一緒ですね。
で、ラリー・フリントがどういった人物なのか?不勉強ながら全く知らなかったです。でも仕方ないかも。何故なら、まさにアメリカ人って感じの人物ですし、そして、映画「アマデウス」のウォルフガング・アマデウス・モーツアルトのような、失礼極まりない人物です。
最初は密造酒製作販売、その次は性風俗産業、そしてポルノ誌「ハスラー」の発刊人です。眉を顰める方も多い職業ですし、ラリー・フリントも、だからどうした、という態度です。とても挑発的ですし、煽情的で、いわゆるトラブルメーカーです。
ですが、劇中にジョージ・オーウェルの言葉を引用しているのも非常にくすぐられますし、私はこの考え方が好きです。
何が猥褻か?を国家が決めるのは構わないが、その判断に抵抗するのも権利の一つですよね?お上が決めたら無批判に追従する事の恐ろしさは、独裁国家を見れば一目瞭然だと思いますが、まぁうちの国ではこういう人はあまり出てこないと思います。そういう意味で凄くアメリカ的だけど、なんかもう少ししたらアメリカでは見られなくなる映画の一つじゃないか?とも思います。
ウディ・ハレルソン、めちゃくちゃ合ってますね。巨漢の説得力を感じましたし、少し普通と違う、強権的なのに愛嬌ある一面もあって良かったですし、妻になるアリシアをコートニー・ラブが演じているのですが、私この人役者をやってるの初めて観ましたが、めっちゃそういう人に見えました。
それと若き日のエドワード・ノートンがカッコイイ。そしてこの映画、伝記映画でもあるけれど法廷モノでもあるのですが、本当に法廷シーンが面白いです。
流石ミロシュ・フォアマン!
でも、ホントに近いうちに、上映禁止とかにされそうな映画ですねぇ・・・アメリカさんだと。
権利について興味がある方にオススメします。