ウケ・ホーヘンダイク監督 ユーロスペース
ちょっと気になる映画だったので、お休みを利用して見に行ってきました!
アムステルダムにある国立美術館の建て替えに伴う様々なやりとりを追ったドキュメンタリーです。
ちょうど街の幹線道路(自転車のもの)の通り道にある国立美術館なので、様々な人々の要求やしがらみが複雑に絡み合っていて、しかもコンペティションを通過した建築家の作品に横槍が入り、とありとあらゆる手続きに翻弄され、伸び縮みするフロア(笑、是非見てのお楽しみです)、改築され、取り除かれる様々な施設、所属する人々の葛藤、作品の収集とその展示についてのやりとり・・・その様々なことが段々とカオス的な、何が始まりで、何処に終わりがあるのかさえ分からなくなっていく様が見事に表されています。悲しくも可笑しいです。
また中でも美術館館長と、ひっそりともぬけの殻になった施設を管理する管理人のキャラクターがステレオタイプなのかもしれませんが、イイです。アジア館の方の美術品にかける感情も素晴らしいものであることは充分分かっているし伝わってくるのですが、同時に染み出る視界の狭さのおかしみのような(決して滑稽なのではない)笑いもあって良かったです。
美術館に興味のある方にオススメ致します!
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