井の頭歯科

今日本で観られる、ライアン・ゴズリング2作品

2017年3月3日 (金) 11:25

あまりやらないようにしているのですが、映画は1日1つと思っています。いろいろ反芻したいですし。

でも今ライアン・ゴズリングが主演している映画が2本スクリーンで観られるので、一気に観てしまいました。

1つ目は話題作の「ラ・ラ・ランド」!

デミアン・チャゼル監督    ギャガ

ものすごく混んでますし、いろいろアカデミー賞ノミネートも、受賞もしているようです、アカデミー賞にはあまり興味ないんですが。

ミア(エマ・ストーン)は女優を目指していますが、オーディションに落ち続けていますが、明るい女性です。一方、セブ(ライアン・ゴズリング)はジャズピアニスト。非常にこだわりある為に、店の要求に従う事に苦痛を覚え、どうにか制限なく表現出来るような自分の店を構えたい男性です。2人はなかなか思うようにいかない日々を過ごしているのですが、LAで偶然に出会い・・・というのが冒頭です。

ライアン・ゴズリングが結構なロマンティストなキャラクターで出演しています。ミュージカルな作品が好きな方なら、とても楽しめる作品に仕上がっていると思います。映像もとても綺麗で、主演の2人がとてもチャーミングです。また近づいていく恋愛の初期の相手しか見えない、という心情を見事に映像化しています。

音楽も、そしてダンスシーン、タップダンスシーン、そのどれもがエモーショナルです!

突然歌い始める、というリアルとは別の抒情的な表現をそのまま受け入れられる方であれば、間違いなく傑作だと思います。

ただ、ライアン・ゴズリングが出演しているので、どうしても他の出演作を思い出してしまいます。特に恋愛初期の甘い瞬間を描いているので「ブルー・バレンタイン」(の感想はこちら)の表現の方が個人的にはしっくり来ました。

映画の最期の展開、なるほど確かに前作「セッション」を思い出させるような、そして、ある種の男性側の夢を見させてくれます。それは心地よいとも思いますが、個人的にはどうしても映画に没入出来なかった為に、かえって冷静になってしまいました。きっと恋愛的瞬間は冷静でいられなくなるからこそ、の醍醐味があるので、その辺が私にはもう一つ乗れなかったです。

表現的にも、何処かで観た、古典的なミュージカルシーン(とは言え私はミュージカル映画は全然見ていないんですが、そういう有名なシーン、雨に唄えばなどを見ているので)が突然挿入されるので、なんか古臭く感じてしまった部分もあるかもです。もう少し咀嚼したり、観返したりすれば評価は変わるかもです。

オープニングに少しだけ聞こえる「1812年」がかかった瞬間、とても気分が上がりました。そして夜景のタップダンスシーンは良かったです。オープニングの掴みもかなり凄いと思います。でもそれが繋がっていかないんですよね・・・

ミュージカル作品が好きな方に(そうか、ミュージカルって心情を表すのに向いた娯楽性の高い演出に向いているのかも!)オススメ致します。

で、もう1つ今観られるライアン・ゴズリング作品も観ました。

「ナイスガイズ!」

シェーン・ブラック監督          ワーナー・ブラザーズ

1977年のアメリカのLA。揉め事を、しかも腕力で解決するヒ―リー(ラッセル・クロウ)。ひょんな事からシングルファーザーの私立探偵であるマーチ(ライアン・ゴズリング)と知り合います。そんな中とある少女の失踪事件があり・・・というのが冒頭です。

クライムサスペンス作であり、しかもコメディ映画でもあります。1番有名なものといえばコーエン兄弟の「ファーゴ」を思い浮かべて頂けるとなんとなく伝わるかと思います。勝手に連想する最も似ている作品はあまり有名ではありませんがトマス・ピンチョン原作の映画化、ポール・トーマス・アンダーソン監督「インヒアレント・ヴァイス」ですね。

こちらの作品は本当に面白かったです。普段見慣れている作品に、好みの作品に近いからだけだと思いますけど、個人的に大好きな映画「ビッグ・リボウスキ」(の感想はこちら)に似た雰囲気があり、とても良かったです。

ラッセル・クロウは少し前の出演作である「レ・ミゼラブル」(の映画の感想はこちら)でジャベール警視を演じていたのですが、個人的にこのキャラクターに合っていないとも思いましたし、決して歌が下手ではないけれど、その他の出演者がみんなレベルが高かった為に少々残念に聞こえてきてしまった感じが否めなかったです。

しかも今作ではさらに太ってしまって(でも私も最近非常に太ってきたので、人の事なんか言えないんですが・・・)いたのであまり期待していなかったんですが、非常にプロフェッショナルな、魅力的なキャラクターでラッセル・クロウにとってもあっていると思いました。

1977年当時も、世の中の乱れ、モラルの低下に憂いている人は多かったと思います。だからこそ、その淵でなんとか留めよう、未成年者にウソをつく事になったとしても、世界の美しさを伝えよう、という気概い溢れる部分と、リアルに対処する際のプロフェッショナルな冷徹な判断とのギャップが、とても魅力的に感じました。

またライアン・ゴズリングの茶目っ気が楽しめる作品でして、とてもコミカルなキャラクターです。しかも顔芸まで見せてくれます!裏声も披露してくれますし、最高です。

シングル・ファーザーであるという設定もダメオヤジという部分を擽りますし、私立探偵といえば聞こえは良いですが、昼間っから酒を飲んでいるのが楽しい、という部分でやはりダメな感じがして良いです。まぁフィリップ・マーロウからずっと、男性にとっての、いわゆるハードボイルドというのは、女性にとってのハーレクインロマンスと同義だと思いますので、だからこそ私も同じ男性として都合良く乗れたんだと思います。

もちろんダメな部分もあります。たとえば映画の黒幕にはちょっとビックリさせる為だけなんではないか?とも思いましたし、とある産業に対するアイロニー(観ている2017年の観客にだけ分かる)も分かりますけれど、多分この映画はそういう示唆はいらない、単純なコメディー映画なんではないか?とも思いました。もちろん些細な気になった点ですし、作品として大好きになりました。

コーエン監督作品が好きな方にオススメ致します。

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