井の頭歯科

「STAR WARS The Rise of Skywalker」を観ました

2019年12月25日 (水) 08:50

J・J・エイブラムス監督     ルーカス・フィルム

ついに終わりを告げる作品で、私は第1作SWⅣは8歳か9歳でした。映画館で鑑賞しましたけれど、とにかく、ワクワクした、面白かった、と記憶しています。事あるごとにテレビでも何度も放送されましたし、かなりの回数視聴している作品でもあります。そして、いや、だからこそ、何回もの視聴にも耐えられる作りになっていますし、刷り込まれてしまった、と言ってもイイでしょう。勧善懲悪な、単純なストーリィであるからこその強み、あると思います。世界的にも非常にたくさんの人の運命を変えた映画の1つとしてのSWⅣがあり、その物語の最後のピースが(いや正確にはジョージ・ルーカスの手を離れた段階で違うとも言えますが・・・)このSWⅨです。

何を話しても、ネタバレを含む感想になってしまうので、あくまで、ネタバレなしの感想として、私は良かった、と思ってます。頑張った、J・J・エイブラムス、と言いたいです。確かにジョージ・ルーカスはエピソードは9まである、とは言っていましたが、途中から6までだ、とか、小説版は無かった事になってたり、いろいろと紆余曲折ありました。そして、ディズニーが買い取って、これから新しいシークエルを作る事からも、正直創造主であるジョージの手を離れた段階で、新たなフェーズに入ったと思います。

それこそ、SWⅦの時には、ジョージが試写を観て、これは私のSWではない、と発言したり、その発言をうけてコア、というか偏屈なファンの一部は喝采を送ったり(プリクエルであるSWⅠがあまりに不評だった為だと思われます・・・)、既に手を離れたとはいえ、ジョージの構想の基は動かせないのも事実です。

そんな新しい3部作シークエルの最後の作品ですから、ある種すべての謎が解ける、大変カタストロフィの高い作品になっていると思います。もちろん、飲み込みにくい部分もいっぱいありますけれど、とにかく完結させた、という点を評価したいです。

そもそも、SWって子供から大人まで、楽しめる作品、エンターテイメント作品として、最初のSWⅣから出来上がってるわけで、そういう意味で、ありがとう、良かった、と言えると思います。私はSW信者ではないので、でも同時代の人の感想として、一応全部劇場に駆けつけた1人の感想として、そう思っています。

SWサーガに関わってしまった方に、そしてSWⅣみたいに、今子供の人に、そしてかつて子供だった人に、オススメ致します。

アテンション・プリーズ!

ここからネタバレありの感想です、結構いろいろネタバレしますので、既に観られた方に読んでいただきたいです。

まず、今回の感想は、ダメだったところを列挙していきたいです。SWⅧ(の感想は こちら )の時の感想と逆をやりたいんです。

1 予告編でも出てきたけれど、砂漠の中でのタイファイターとの対決シーンいりますかね?仮にいるとして、あんなアクロバティックなやり方しますかね?そりゃ新しい絵は必要だよ、だけど、その為に謎の行動を取るのは本当にこのシークエルでは目立ちます。今までのジェダイマスターは本当に必要な時にライトセイバーを出すのであって、ライトセイバー出したまま走ったりしないと思う。レイはジェダイマスターじゃないにしても。タイファイターのカイロ・レンも、何がしたいんだか?良く分かりません、次会ったら手を握らせる、と言ってなかったっけ?轢いてドウスル・・・

2 パルパティーンが生きてるのも、スノークを動かしてたのも、もう仕方ないです、飲み込みますよ・・・でも宇宙の中で地図に載ってないって?流石に無理を感じる。うん、そういう場所が必要なのは分かるけど。それに、パルパティーンが姿を隠しておくメリットが少ないような・・・だいたい、パルパティーンの息子だか娘って何かしら出てきてたんでしょうか?もちろんナブーにはいたはずなんだけど(だってパルパティーンってナブー選出議員だったと思うよ・・・)、影も形も出てないし・・・仕方ないけどね・・・

3 短剣、重要なアイテムだし、でもマクガフィンでもあるのも分かるよ。でもさぁ、なんで短剣の刻み込みがデススターの残骸の破片と重なるの???そういうのカッコイイけど、それじゃ短剣じゃなくてもいいし、なんでわざわざそのままにしておいたんだよ・・・こういうのがすっごく気になる、ホントこういうのはシークエルになってからあまりに数が多すぎる・・・

4 カイロ・レンのマスク、なんで直そうとしたのかな・・・ちょっとよくわかんなかった。

5 ルークはさ、Ⅷの冒頭で、簡単に捨ててたよね、ライトセイバー・・・それをさ、今作では「いかんな、簡単にジェダイの武器を捨てては」なんつって出てくるの、本当にどうかしてる。もう少し整合性ってものをかんがえてくれよ~ルークは多大なる犠牲を払った英雄なんだぞ!それをその場その場の感じに扱わないでくれよ~

6 レイアとルークの戦闘訓練シーン、そりゃ接待としてありがたいし、嬉しいんだよ、でもさ、レイアがジェダイの訓練を受けていたって、すごく抵抗あるけどね・・・

7 ファイナル・オーダーって言いたかっただけだろ~

8 それに、デススターを超えるガジェットは作れなかったのは分かる、大変難しいと思う。でも、だからって、スター・デストロイヤーをたくさんに、しかもデススター砲くっつけるって、ちょっと、発想が子供過ぎないか、大丈夫か??しかもそれが地面から出てくるって、誰が作ったの~誰が埋めたの~そして、誰が操縦してるの~ココ結構重要な場面ですよ・・・

9 そりゃ、馬に乗ったシーンは上がりますよね。でもさ、大気圏内だとしてもさ、馬持ってくか????バギーなりなんなり他にいろいろあるでしょ????いや、そういうのどうでも良くってカッコイイ絵が欲しいのは知ってるよ、整合性のあるアイディアを出せよ~

10 なんで、いきなりぶっちゅーなの????????いくらなんでも、そこまでやる???????

その他、いろいろありますよ、結構キツイのもあるよ。ハン・ソロについても言いたい事はある(11 ヒーリングまでフォースで出来るんだったら、間違いなく、クワイ=ガン・ジンその他死ななくて済んでたよ泣 それはあまりに整合性も何もなくなってしまうよ・・・泣 12 フォースでついにXウイング含む兵器まで止められるようになっちゃってさ、もうパルパティーン無敵過ぎない? 13 Ⅷであそこまで誰もこなかったんだぞ!いくら何でも多すぎるだろ、レジスタンス!今まで何やってたの? 13 うん、フィン、ちゃんとレイに好きだって言いたかったんだよね?もう少しフィンにも優しくしてやれよ! キリないから止めるけど、結構続けられるぞ!)。

でもさ、何といってもⅧから続けなくちゃいけなかったんだよね、仕方ない。そういういろいろは、ある程度頑張ったと思う。

ハン・ソロ、いや、ハリソン・フォード、カッコイイ、そりゃカッコイイよ。そして目の演技すっごく良かった。

レイア、いや、キャリー・フィッシャー、亡くなってしまって本当に残念だけど、Ⅸに出演してくれてありがとうしかない。

レイのデイジー・リドリー、彼女の存在感が無かったら、おそらくシークエルは完全にダメな作品になってたと思う。非常に稀有な、主役の顔、をしてると思う。身体も絞ってたみたいで、本当に素晴らしかった。

カイロ・レンのアダム・ドライバー、素晴らしい成長。相変わらず声がイイ。身体の大きいのも、非常に存在感があって素晴らしいです。

フィンのジョン・ボイエガ、顔にも目にも、非常に説得力ある演技で、役者として信用出来る。

ポー・ダメロンことオスカー・アイザック、フィンとの絡みが多くて良かった。シークエルはレイ、フィン、ポーの3名の話しだと思ってるし、その存在感は素晴らしかった。

SWってそもそもやはり子供に向けて作られている作品。いろいろあるけれど、今の子供が、楽しんでくれるのが、私は最もSWとして重要な事だと思う。そして、ここははっきりしておきたいから言葉にすると、その子供が見ても、このSWⅨは、残念ながらSWⅣの衝撃度、子供への刻印ではなく、大人、それこそSWに関わってしまった方々への、配慮、を優先してしまった作品だと思う。それでも、もっとヒドくなる可能性は高かったと思う。だから、個人的にはJ・Jは頑張ったと思う。だからってすべてを最高の完結とは言えないけれど。

個人的にはありがとう、です。

“「STAR WARS The Rise of Skywalker」を観ました” への1件のコメント

  1. […] 10位 「スターウォーズ ep9 スカイウォーカーの夜明け」  (の詳しい感想は こちら ) […]

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