井の頭歯科

「26世紀少年」を観ました

2020年6月2日 (火) 08:20

マイク・ジャッジ監督     20世紀フォックス

時々、頭を空っぽにして観れる映画が見たくなります。大抵は、見終わった後に何かが残る作品が好きなんですが、いや、結構頭空っぽ映画ばかり見ているのかも知れませんけれど・・・

20世紀末、アメリカ軍に所属するジョー・バウアーズは、大変平凡な男です。ほぼ全ての能力が平均的な男です。そんな男は未婚で両親と死別している、という理由で、軍のトップシークレット、冷凍保存実験の被験者に選ばれます。しかし、その組織のトップが贈収賄で逮捕、トップシークレットはそのまま放置され・・・というのが冒頭です。

ええ、考えなければ、本当に笑える作品。とは、私は言えなかったです。これは人間の進歩と言えると思います。笑いの中でも粗野な部分、誰かを貶める事で笑わせる、というちょっと古いタイプの映画だと思います。もちろん笑える部分もたくさんありますけれど。

まずすっごくアメリカンジョークは満載です。でも、他者を貶めて笑いを取るのは正直続けられると、あんまり・・・とは思います。

この映画の最大のクライマックスは割合冒頭で語られる、IQの高いカップルと低いカップルの差を、見せつける部分の説得力だと思います。これは、モンティパイソンの映画「モンティパイソン/人生狂奏曲」におけるカトリックとプロテスタントの違いと同じギャグなんですけれど、大変納得してしまいましたし、可笑しいです。私にはココが最高点。

あとは、どっかで見た事ある感じになってしまいます。

それでも、映画として頑張って作っている感じがしますし、終着点も良かったと思います。

そして、話しが通じない、という場面で、相手が同じ概念をそもそも知らない、という場面があって、これはなかなか恐怖ですね。

それでも、結構頭空っぽにして楽しめる作品です。
何も考えないで映画が観たい方にオススメ致します。

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