井の頭歯科

「なぜオスカーはおもしろいのか? 受賞予想で100倍楽しむ『アカデミー賞』」を読みました

2020年6月5日 (金) 09:00

メラニー著     星海者新書

ラジオで知ったメラニーさん。映画会社に勤めるシネマディクトの方の、アカデミー賞予想と、アカデミー賞の楽しみ方、の指南本だったので読みました。

最初に、私のスタンスとして、ですが、アカデミー賞に、全然興味ありませんし、受賞作だから見たい、とか、受賞した人が凄いとか、作品の価値が高まる、とは1mmも思ってません。読後もその考えに変わりはありません。そもそも作品を作るのは、きっと作りたいからで、アカデミー賞等の受賞を目的に作られた作品の質が高いとは思えません。それに、おおよそ、アカデミー賞を受賞していない作品の方がクオリティが高い場合、特に作品賞の受賞作に関して言えば、受賞していない作品の方が好きな場合が多いです。どんな賞でも、基本的には同じスタンスです、アカデミー賞に限った事ではないです。また、受賞にまつわるお祭り騒ぎも好きじゃないので、全然見た事が無いです。なので、どんなお祭り騒ぎなのか?も知りませんけれど、アカデミー賞授賞式を見る時間があるなら、他の映画を観たい、違った時間の過ごし方を選択すると思います。

とは言え、この本の面白さは、そんな何も知らない私にアカデミー賞の仕組みや、概要、その際のスピーチ、また、ハーヴィーワインスタイン騒動について知るきっかけになった事が面白かったですし、バックラッシュと呼ばれる、受賞するに値する作品に対しての『やっかみ行動』に結構な予算を割いて行っている人がいる、という事を知れたのも、ああ、これからもアカデミー賞とは、無縁でいいな、とも感じられた事です。

ですが、面白いところもたくさんあって、やはりその群像劇のような、製作会社、監督、役者、その他大勢の人々の様々な思惑が交差する人間模様として面白かったですし、メラニーさんのように、予想する、という1点に重心を置いて、予想する事の面白さ、また、その予想率を上げる為には、あえて作品を観ない(観なくても、アカデミー賞前に行われる様々な賞の受賞歴によって、アカデミー賞の予想には問題ない)というロジックが大変面白かったです。

そして、あ、これなら見てみたい、と思ったのは、私の中での(ま、もう更新はされないと思います、このジャンルを新たに観よう、という気になれないし、年齢的に限界が来た・・・)ラブコメの最高傑作「恋人たちの予感」のビリー・クリスタルが司会者の時が面白かった、というのは、観てみたいかも、と思わせてくれたし、懐かしく思います。ビリー・クリスタル、最近映画ではとんと見かけなくなりましたね・・・

アカデミー賞が好きな人に、オススメ致します。

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