井の頭歯科

「シュシュシュの娘」を観ました

2021年9月21日 (火) 09:15

入江 悠監督     ブロッコフィルム

緊急事態宣言はずっと続いています。美術館は予約制になり、映画館も8時まで、でも、吉祥寺の街並みは普通に人混みですし、こうなると、個人的な意見ですけれど、夜間の仕事に携わる人々の食事事情や、仕事を奪われた方への補償など、もう少しきめ細かなセーフティネットがあるべきだと思いますし、せめて何で8時なのか?を説明すべきだと思うのですが、まぁ何を言っても、これが私のレベルなんでしょう。もう少し科学的根拠を基に決めて貰えるとありがたいんですけれど、多分、空気の支配的な、責任回避能力と同調圧力の強いうちの国だと仕方ないでしょうね。残念です。

当然、映画業界も非常に厳しい状況なんですけれど、私みたいに文句を言っているだけじゃなく、行動を起こしてくれている監督が、今作の入江悠監督です。自主製作でミニシアターでかかる映画を作る、めちゃくちゃ大変でお金がかかり、回収出来るか?不安になると思うのですが、それを完成させて、しかも、スタッフに新たな経験を積ませるために学生スタッフを雇っているのが特に素晴らしかった。

いろいろご意見ありますし、別に記載しなくてもいいんですけれど、出来ればミニシアターで観たかったので、ポレポレ東中野で観てきました。私の観た回は観客は10名だったと思います。そしてポレポレではレイトショーでかかっています。

私は入江監督作品は1作しか観てないです・・・すみません。でもミニシアターの為に映画を作っていただけるのは凄く素晴らしい行為だと思います、少しでも足しになれば、と思い足を運びました。

日本の地方都市の市役所に勤める鴉丸(カラスマと読む 福田沙紀)は非常に目立たない職員なのですが、市長の進める移民排斥条例に強固に反対する祖父の為に同僚から煙たがわれています・・・というのが冒頭です。

すっごく変わった映画ですし、自主製作で、ミニシアターの為、役者の為、そしてもう一つ偉いなぁと思ったのが若手というか学生の指導、後進の育成の為、という目的で作られた作品という事なので、志が高いです。

だから、作品の完成度で勝負している作品ではないと思いますし、何も知らないでこの作品を評価するのとは全然意味が違うと思います。この映画の外側の部分が重要なので、本当に批評って難しいと思います、私は素人の一観客なんでただ思った事を書き綴っているだけですけれど。

ネタバレは厳禁な作品の部類に入ると思いますので(HPでもネタバレにはCAUTION!とされています)、ネタバレ無しの感想です。

良かったところ!

監督の意気込み、地方都市の空虚さの映像化、主演・福田沙紀さんのダサカッコイイオープニングダンス!インターンスタッフの多量な採用、細かな部分でもいろいろありますけど、とにかく完成させてくれたのが嬉しいです。

一応気になった部分も挙げておきます、じゃないとフェアじゃないので。私は脚本のリアリティラインの設定、特にその変動については仕方ないと思いますが、もう少し練れたような気がします。もう1つは言葉の、表示、もっと言うと条例の言葉使いが気になりました。あまり直接的な言葉を用いていないのがリアルな今の社会なのに、あまりに直接的な感じがしました。
でも、この気になった部分なんて当然監督は分かってやってると思いますし、そういうすべてひっくるめて、今のうちの国のムラ社会っぷりが分かる作品だと思います。

なんだかちくわが食べたくなってきました。

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