ジャン=ピエール・ジュネ監督 ワーナー・ブラザーズ
日本的には「アメリ」の監督として有名なジャン=ピエール・ジュネ監督の作品です、個人的には「デリカッテッセン」が好きですけれど。いつもどおりの感じの作品でした。
レンタル・ビデオ店に勤めるバジルは幼い頃に父親を地雷で亡くした結果、母親とも引き離されて孤児院で育ちました。そのバジルが働いていると、偶然起こった発砲事件の流れ弾が当たり、頭の中に銃弾が残ったままになってしまいます。仕事も失い、明日をも知れぬバジルを仲間として迎えてくれたのがスクラップを生活の糧とし、またそこに住んでいる人々です。バジルは仲間と共に父親の命を奪った武器会社と軍事会社の2つに復讐を始めるのですが・・・というのが冒頭です。
毎回思うのですが、ストーリィは割合単純な作りなんですが、映画的仕掛けや小物で受け手を惹きつけるのがとても上手い監督だと思います。映像的にも伏線的にも考え抜かれた手法とアイディアの数々が面白いです。特に、今回はあの「デリカテッセン」のルイゾンとジュリーが後姿だけですが出てきて得した気分になりました、こういった細かい惹きつけるフックの数が凄く多い作品が特徴だと思います。
それ以外は比較的シンプルに作られていて、悪役は悪役っぽく見せますし割合勧善懲悪な世界観はジュネ監督の得意技ですよね。ぬるいと言えばぬるいんですが、その世界観を許容できるならば、とても楽しめます。ある意味リアルワールドのファンタジーを描いている監督ですから。もしくはお伽話と言っても良いです。個人的にはもう少しダークな側面を補強してくれたマイク・キャロとの合作の頃の方が好みですが、それでもなかなか面白かったです。
「アメリ」が好きな映画な方にオススメ致します。
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