井の頭歯科

「ロングレックス」を観ました   LONGLEGS 

2025年9月2日 (火) 08:55
https://www.youtube.com/watch?v=Z03AyAkracY
オズグット・パーキンス監督     松竹     U-NEXT
2025年公開映画/2025年に観た映画   目標52/120   33/84
友人から、オススメでは無いけれど、感想を話しあう為には観ないといけないので、観ました。確かに、オススメではないね・・・
雪が降り積もった白い外壁の一軒家に近づく車、その車に気付いて通りに出てくる少女、その少女が振り向くと・・・というのが冒頭です。
そしてこの冒頭の場面の音楽の使い方、効果音ですね、その使い方で、非常にベタなホラーを目指した作品である事を理解出来る作りになっています。
公会された後の何処かの段階で宣伝に「羊たちの沈黙」を超える、とか言ってたと思いますけれど、全然目指しているモノが違うし、凄く、ホラー好きな方の評価は分からないけれど、私はサイコサスペンス的な「羊たちの沈黙」的なサスペンスを期待していましたけれど、最初の効果音で、そういうのを止めて、チープなホラー向け作品として観ていたら、そんなに腹立たしい感覚にはなりませんでした。ただ、もう少し、筋とか理屈は通して欲しいです。
それと、悪魔崇拝が実際に居たとして、その人たちが、超現実的なチカラを、何故持てるのか?とは思います。それなら神を崇拝している宗教団体にも同じチカラが存在するとでも思っているのでしょうか?神がいるかいないか?は数学的には証明されているようなモノですけれど、現実を扱っているのであれば文句もありますけれど、そうでないなら、まぁ仕方ない。つまり志の低い作品と、個人的には捉えました。安易だな、と思った、感じた、という事です。
基本的に私は、神という上位概念を考えておかないと現実が理不尽すぎて耐えられない人がいる為で、確かにホモサピエンスに神という概念は必要だった時期もあるのだが、今は既に必要が無いと思っております。神が不在でも世界は動いているし、神という概念を使うから、陰謀論的な事を考えてしまう基になってはいないか?と思います。無神論を信仰しています。
私はファンタジーだと思って、観ました。
でも、いろいろ気になるけど。
ファンタジー世界の理屈を、説明してくれないと、な~。
絵は結構気を使っています。キューブリックが好きな人だと思いますし、デビッド・フィンチャーも同じくらい好きなんだと思います。ま、映画に関わる人でキューブリックが好きじゃない人探す方が難しいとは思いますけれど。
それと、凄く、あの文字がゾディアックなんで、まぁもう少し、上手く使って欲しいアイテムなんですが、この辺も雰囲気優先なんです。
1番ビックリしたのは、監督のお父さん、です。
そう考えると、この脚本、それなりに分かる気もするし、そこから着想しているなら、そういう現実を生きている人が居る、という事実が最もホラー的。
ニコラスケイジさんは、本当に頑張ってる。うん、頑張ってる。でも最近の中では「ドリームシナリオ」の方が凄いし怖い。
ネタバレ無しで言える事が少ないけれど、このファンタジー世界のFBIはもう少しちゃんとしよう。
全てが主人公に収斂するの、もうセカイ系という事でいいかな?
比較的、主演マイカ・モンローさんの造形は気に入りました。全然好みではないけれど、嫌いではない。これ、主演が新しい方がリー・ワネル監督作品「透明人間」主演エリザベス・モスさんクラスに合わない人だったら目も当てられない結果になってたと思います。
さて、人は自分で机に頭を打ち付けて、自分で、出来るかな?
ホラー作品が好きな方にオススメします。
ホラー作品の楽しみ方がワカラナイ・・・
アテンション・プリーズ!
ここからはネタバレありの感想になりますので、未見の方はご遠慮くださいませ。
ネタバレありとして、
悪魔崇拝って言えば、他者の意識を自由にできるのか?
なんで9歳?に拘るの?悪魔は6とか言ってなかったっけ?
それとリー・ハーカー(マイカ・モンロー)が選ばれた理由は何なのか?の説明は必要だと思いますよ。
人形が果たす役割も全く不明だし、FBIの上司カータ―、いくらなんでも、なんで???悪魔にそんなチカラがあるの?意味不明過ぎる・・・
あと、リー・ハーカーのお母さん、無敵過ぎるし、タイミングが良過ぎる!
このお母さんはニコラスケイジに何を約束させられたのか?も分からないし、青白いキモイオッサンが脅したとて、拳銃とか凶器で脅されるならまだしも、なんでなのか?全然ワカラナイ。
死後の世界の業火を気にしてるけど、なら、早く自らを選べば、他者を巻き込まないで済むんですけれど・・・
というように、気になる、気に障る、理屈が無い、とかはいろいろあり過ぎます。もういちいち指摘していられない。
でもファンタジーだとて、もし、真剣にファンタジー世界を映画にしている人は、もう少し理屈も説明しているし、説明セリフにしないで、上手く理解出来るようにしてます。
そういう意味で、雰囲気の映画。
雰囲気、だけならまぁまぁ。ただ、しょっぱなの効果音、ダサい。そして下品。志が低い。そして、そういうB級というかC級以下の作品を愛している人からは批判されないだろうけれど、当たり前ですが、似ているデビッド・フィンチャー「セブン」やジョナサン・デミ監督「羊たちの沈黙」は凄く上品に、細部にまで細やかな気遣いが感じられる。
ただ、もし、この監督脚本のオズグット・パーキンスが、お父さんとお母さんの関係性を考察して、母親の狂気から着想していたら、それはそれで、すんごく怖い。
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