ジャン・リュック・ゴダール監督 ヘラルド モーク阿佐ヶ谷
2026年公開映画/2026年に観た映画 目標52/120 0/2
モーク阿佐ヶ谷さん、最近行けてなかったので。
たまたま観れる作品がこちらだったので。初見です、恥ずかしながら。
12章からなる断片。しかも音楽の使い方が、凄く特徴的。恐らく1フレーズを繰り返して使われていて、なんと言いますか、センスを感じます。それもおフランスの。
恐らく、私も私も分からない時は分からないのですが、理解しよう、とする能動性って絶対に必要で、それがいらないものをエンターテイメント、と言っている気がするのですが、面白いって楽しいとかだけじゃなく、興味深い、とか知らない事実を知れた、とか、絶対の正解ではないし事実は過去の事なので証明出来ないけれど、もしかしたらAがBに影響を与えていたとすると、というIFではない可能性が面白かったりする事ってあると思いますし、それを全部、単純に、面白いか?という単語で全部振り落とすのは、どうかと思います。
そういう意味でおフランスの映画を、日本語話者でそれしか知らない私のような読解力の無い能力の低いホモサピエンスが観る時は、相当に、作品に寄っていかないと汲み取れない事たくさんあると思います、特に映画界でそれなりに、どころか一世を風靡して実績を残されているわけで、当然です。
12章あるんですけれど、確かに断片ではあるものの、非常に単純明快なストーリーな上に、非常に重要な場面でカール・テオドア・ドライヤー監督の名作「裁かるるジャンヌ」がかかります。もう丸っとかかります。この辺は剛腕って感じもしますしリスペクトもあるんですけれど、まぁ凄いですね。
それと、構図、画角が凄い。鏡を上手く使って、凄く気になる事象が鏡の中ではチラリと写ってるんだけれど、画角の中では確認しずらい、意識を画面に異常に強く意識向けさせられるんで、本当にある意味疲れる鑑賞になります。
そしてアンナ・カリーナの魅力、だけで出来上がってる。これも相当に変わってるんですけれど、その魅力がめちゃくちゃに強い。目が本当に強い。
最近読んだ蓮實重彦先生の書籍だと、蓮見先生は映画のことをショットが全て、と言い切るくらいなんですけれど、まぁ好みのありますし、別に異論を唱えるわけじゃ無いですが、他にもいろいろ好きに観て良いと先生もおっしゃっていますし、私は脚本が最も重要だと思っています。どんなに名優が出ていても、脚本、その細部にまである程度の気遣いがされていないと、せっかくの名優の演技でさえも、飲み込みにくくなってしまう軟弱な映画鑑賞者なので、ショットの良さというよりは、画角の凄さは感じられました。
モノクロではありますが、大変に興味深い作品。
今度フランス映画の中でも1、2を争うくらい好きな「汚れた血」の4Kがくるそうなので、是非観に行きたいです。
フランス映画が好きな方にオススメします。