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アルフレッド・ヒッチコック監督 ワーナーブラザーズ U-NEXT
2025年公開映画/2025年に観た映画 目標52/120 29/80
マイリストの中から。久しぶりにヒッチコック。
カナダのケベック州、DIRECTIONという交通標識を何度も写しつつ、とある窓辺に・・・というのが冒頭です。
いわゆる神父が被告人の告解を聞き、しかし戒律によってその告白は誰にも言えない、というジレンマからのドラマ。
原作があり、フランスの戯曲Nos Deux Consciences(私たちの2つの良心)だそうです。なるほど、とてもおフランスな香りはします。ただし、流石のヒッチコック。
原作とどの程度変えているのか?は不明ですけれど、音楽の使い方と、画面の画角、特に最後の方の瞳、そしてその閉じ方の画角が、もう素晴らしい。
それと、主演のモンゴメリー・クリフトの悩ましい表情、ただし、絶対にくどく無いのが秀逸。この辺の匙加減、序盤の軽め、中盤やや重くなり、終盤にもちろん重くなる一方なんですけれど、ある場面、その先の深さを表現しつつも、絶対に臭くならないギリギリを攻めていて、本当に素晴らしい。
また相手役の、今の常識からすると、やはり戦争ってこういう大変傷つく人が多かったのであろうけれど、その中でも非常にロマンチシズムに富んだ話しになっていますけれど、そこに説得力を持たせるアン・バクスターも、説得力という意味で、顔の強さもあり、服装とかの演出も素晴らしく、変な嫌味にならないのが凄い。
で、確かにキャスト陣は皆優秀で控えめな演出も素晴らしいのですが、恐らく、原作以上に膨らませているのが、犯人。しかも冒頭で神父に告解するので、ネタバレって何だろう的な気持ちになるのだが、まぁ伏せますけれど、この犯人のセリフがいちいち鋭い。
これは神父を批判しているようでいて、実際の所、神父と自分だけが、この世界の唯一の理解者であり友人である、その事に疑いを持つか、持たないか?でそこにキリスト教信仰というブーストがかかっているからこその、という部分に、脚本の凄みを感じました。だってローガン神父、神父としてハンサム過ぎるし、しかしそれ以上の信仰に関わらない能力は恐らくあまり無く、そう、友人も、恐らくいない。それこそPTSD的な何かもあるのかも知れませんが、犯人は凄く良かった。
当たり前ですけれど妻の演技も素晴らしかった。
あと、名監督は子役の演出が素晴らしい、は世界各国時代を超えて共通すると思いますけれど、ヒッチコックも素晴らしいですね。あの少女2人組、いいね。
総じて、凄くクラシカルな名作。冒頭に本人が出てて、まぁすぐに分かるんだけれども、そういう部分も好き。
それと音楽もかなり良かったし、荘厳。
ヒッチコック監督が好きな方にオススメします。
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