https://www.youtube.com/watch?v=Fkq57EGYZQY
鈴木竜也監督 GAGA U-NEXT
2025年公開映画/2025年に観た映画 目標52/120 43/112
何となく、タイトルに惹かれていたのですが、劇場には間に合わず。しかし早くもU-NEXTさんに来ていたので。事前情報が何もなく、予告編すら観ていないのですが。
東山形駅に降り立つサングラスの男をタクシーが拾いあげ、とある山の頂上にある建物に向かうと・・・というのが冒頭です。
まず、このアニメーション作品は1名の方が描いているので驚きました。うん、凄い事だ。
だが、この監督のセンス、私は合わなかったです・・・それと、アニメーションって凄く、手間のかかる作品です。そもそも多数の人が集まって出来上がる、意図を持った事しか描かれない、意図しないものを排除したからこその意味を持ってしまう作品。
だからこそ、1名でやるのは本当に難しいし、その達成は素晴らしい。けれど、なんでこれ1名でやらなければならなかったのか?があまり感じられませんでした。
この作品のプロデュースをされていて、傑作「音楽」では監督もされている岩井澤健治さんの作品は、凄く意味を感じましたし、近作で言うと2025年を代表するエポックメイキングな「銀河特急ミルキー☆サブウェイ」の亀山陽平監督作品でも、そのオリジナリティを感じましたけれど、この作品はそこまでの熱量に説得力(受け手である私が偏屈なんで仕方ないのかも)が無かった。
すべて、私に収斂する、その理由なり、説得力なりが、無かったし、ある種の独善を感じる作品でした。どこまでも鈴木竜也さんの個人の感覚にしか収斂しないので、個人が作られているからもちろんそうなるべくしてなっているのですが、面白味を感じられなかった・・・
個人で作る作品には、どうしても他者が出にくいし、客観性が生まれにくいですし、だからこそ没頭できるのですが、その個人に面白みを感じられないと、凄く退屈で、どういう意味なんだろう、と解釈しようとしても、ああ、この監督これがカッコイイと思ってるんだな、それは違うというか個人的にはダサいな、と感じてしまったわけです。
例えば主人公の目の描写、それがなんなのか?途中から変わっているのですが、その意図、汲み取れなかった。これは私の問題だと思うけれど、そこまでこの作品にのめり込めなかった。
あくまで主人公に収斂する、その匂いが、ダメだった・・・
そもそもアイドルという偶像に興味が無い、という私の問題なのかも。
アイドルが好きな方、自分が大好きな方にオススメします。
これ1名で作ったからこそつまらなくなってるのでは?とすら思ってしまった・・・