井の頭歯科

「Don’t Look Up」を観ました

2021年12月27日 (月) 09:42

アダム・マッケイ監督     Netflix
壮大な予算とめちゃくちゃ豪華な出演陣なのに、とんでもなく、すっ飛んだ感じで非常に面白いです。笑うに笑えないけど笑ってしまう展開ばかりで、これは日本だけじゃなく、凄い事になってるなぁと思う次第。
田舎の天文学者ミンディ博士(レオナルド・ディカプリオ)とその院生ディビアスキー(ジェニファー・ローレンス)は地球に急速に向かっている彗星を偶然発見してしまうのですが・・・というのが冒頭です。
凄くブラックな笑いですが、なんだか全面的に笑えない感覚があります。ワイドショーとか本当に要らないと思うけれど、ワイドショーが必要な人がいるから作られているわけで、世界は本当に不思議です。
細かなギャグが凄く面白いですし(著名な携帯開発者、アップルのジョブズ的な感じの人の登壇前にアナウンスで「禁止事項があります、目を合わせる、咳払い、不快な表情」と言ってて本当にオカシイ)、もちろん不謹慎な笑いが多いですけれど、不謹慎だからこそ、イイと思いました。
脚本は先が読める、という展開ですけれど、この映画の肝はそこではなく、演者が皆一応に、全員非常に楽しんでちょっとだけオーバーアクションで楽しんでいる、というのがこの映画の最も素晴らしい所だと思います。本当にめちゃくちゃに楽しんでます。
特に、レオナルド・ディカプリオが最高に笑わせてくれます。これは「Once Upon a Time in… Hollywood」のオマージュか?というトイレのシーンがサイコーでした。ここに損な役回りではありますがシリアス一辺倒のジェニファー・ローレンスが対比を効かせてくれますし、悪ノリで言えば間違いなく1番悪ノリしているのはケイト・ブランシェットですね。
そして7今作でも、ティモシー・シャラメはいい役ですが、それも納得の顔。


ジョナ・ヒルももちろんいい味ですし、大統領がメリル・ストリープなんですけれど、絶対やり過ぎなのに、でも笑っちゃいます。



めちゃくちゃに豪華なお金がかかっていますし、綺麗な映像なのに、すっごく馬鹿で風刺が効いています。



役者の皆様がこの馬鹿映画(←褒めています)に全力で、しかもどちらかと言えばいい意味でオーバーアクションなので、そこも素晴らしいです。



年末のお祭り騒ぎにふさわしい作品。年末年始に何処にも行かない人にオススメ致します。

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