狩野聰美著 ブイツーソリューション印刷
恐らく、自費出版された書籍で、友人にお借りしました。
アジアンドキュメンタリーで、イスラエル、そしてガザの事を少し知りたくて色々見ているのですが、普通の日本国籍の方からどう見えたのか?が分かる気がして、友人にお借りしました。
まず、1967年から77年までイスラエルで生活されていた著者のエッセイです。凄く、愛憎入り混じる感じで、とても好ましく感じる部分と、凄く近い部分に憎悪感情もあって、とても複雑に感じました。
あと旦那さんがチェロ奏者でイスラエルフィルハーモニーにも在籍されていた方で、という事は、ズービン・メータと仕事をしている、という事です、驚愕。
イスラエル社会の(筆者が思う)良い部分と、悪い部分の、境界が個人的には曖昧模糊に感じはしましたが、その感覚こそ、著者の生活感。まさに随筆たらんとするところ。なので、感想としては、凄く読みやすく、楽しかった、です。
で、今、2025年の今、読むに値するとは思いました。
日本が平和ボケか?と聞かれると、当たり前ですが、そういう部分もある、と思いますし、世界的に見て、徴兵制を敷いている国の方が割合としては少ないけれど、国民国家Nation-stateが生まれた世界だと、少なくとも歴史上は、自国民が軍隊にいる方が強いのでしょうから、仕方ない部分もあると思います。
イスラエルに興味のある方にオススメします。
しかしズービン・メータが知り合いってすげぇ。