https://www.youtube.com/watch?v=RGd_emHtaSA
キャスリン・ビグロー監督 Netflix 吉祥寺アップリンク
2025年公開映画/2025年に観た映画 目標52/120 41/105
なんか久しぶりのキャスリン・ビグロー監督作品と思いきや、デトロイトが2017年なので、8年ぶりの新作。で、結構観てる監督です、が、好みの傾向がはっきり違うのに、魅せる監督という認識です。どんどんドキュメンタリーチックになって行ってますが、今回もそんな感じです。
アラスカ州のアメリカ軍基地はミサイル防衛の重要な拠点の一つです。その地に勤務する隊員の1人が携帯電話で、あと半年すれば帰れるから、と電話相手に哀願しているのですが・・・というのが冒頭です。
いつもながら、緊迫感ある絵作りが本当に上手いです。とにかく、緊張感が、その緩急、これ以上は、という上を見せてくれます。
凄くソリッドでドキュメンタリーに近い撮り方をしていると思いますし、恐らく、キャスリン・ビグロー監督作品であるなら、ほとんど、真実に近い状況なのでしょうし、その通りの事もあるでしょう。
で、そういうシステムを知るのに、凄く面白味を感じます。
が、同時に、キャラクターに魅力を全然感じないので、面白味に賭けるんだと思います・・
ネタバレは避けての感想なので・・・
あと、音楽の使い方、上手いとも言えるし、あざとい、とも言えるし、その中間の何処かに着地させてて、だから好みと感じないんだろうな、という感覚です。
軍人の人の立場とか、発言、考え方、理解出来ますし、そういう組織であり、だからこそ、その上に、政治的判断を、シヴィリアンコントロールの重要性があるわけですけれど、この、政治家の、肌感覚が・・・ああ、と言う感じです・・・
それと、大統領の、その大統領の像が、古いとも感じてしまうし、そう感じる私の感覚が本当に怖いのですが、感じてしまいます・・・
いつものキャスリン・ビグロー監督作品です。
ポリティカルサスペンスに興味のある方に、システムの重要性と、その運用の、もっと重要性について考えてみたい方に、オススメします。
アテンション・プリーズ!
ここからはネタバレありの感想です、未見の方はご遠慮ください。
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で、ネタバレありとして、マジでキャラが立たないんですよね・・・でも、2025年のアメリカだと、こういう感じなんでしょうか?
軍人が、ルールとかを遵守しない感覚、今は普通なんでしょうか?それと、自分の家族を想う事と、任務を全うする事は矛盾しないけれど、まず軍務、自分の使命を全うしようと努力しようよ・・・
大佐クラスの軍人が、とは言え家族が大事なのは理解するけど、上司が率先して携帯を持って入れない部屋に、持ってこさせるの、しかも子飼いの部下だけに許すの、本当に触る。そうであって欲しくないけど、そうなんでしょうね・・・私が軍人に夢を見ているのかも。
で、まだ、軍人はマシなんですよ・・・
政治家、それも国務長官の、ワタクシ事と公人の感覚、まぁ凄くこの映画の中で1番トランプ的とも言えるキャラなんだけど、まぁヒドイ。娘の為にいろいろ画策しちゃうし権限も使い放題で、その後あっさり・・・そういう人、1番政治家にしちゃいけない気がするんだけど・・・
当たり前ですが、ポリティカルサスペンスをやる映画で、報復攻撃、またその連鎖、第3次世界大戦もそうですが、終末戦争でもハルマゲドンでも何でもいいけど、そうなりかけるの、システムのせいじゃなく、その運用する人の、覚悟とか備えとか準備の不足にしか見えないんですよね、このストーリーだと・・・
で、現実はもっと先を行ってて、まぁ今のアメリカ大統領だと、マジでレッドを選びそうなんですよね、反射で。
私が考えるまともな政治家なら、まず被害を最小限度に留める努力、そして救済を考えつつ、情報収集が最も必要だし、もちろん迎撃と次の一手が来るなら報復しかない。
だが、流石にまずは打ってきた相手の特定、これが最も重要。これがワカラナイで報復とかは愚の骨頂なのは9.11で経験しているはずなんだけど・・・
それでも敵地の攻撃が必要な場合は、例え軍紀や憲法に違反するなら、違反したとしてもやるしかないし、その上で、副大統領に次ぎを託して、自身はその責任を取って辞職しかないと思います。
善き政治家は、法律の外まで考えて、国家を優先して滅私で行動を起こす人の事でその覚悟が無いのであれば政治家を志すべきじゃないと思いますが、まぁ理想論でしょうね・・・
シカゴは確かに大都市だが、まだ他にも都市、いや国家があるのに、みんな涙を流して悲しんでて、それもっと後だろ!ってどうしてもなりました・・・
あ、それと、リストは作らせるとは思いますけど、そういうの本人には書かせないと思いますよ、そんな時間もったいないもん。