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成瀬己喜男監督 東宝 U-NEXT
2025年公開映画/2025年に観た映画 目標52/120 43/114
追悼・仲代達矢さん2
成瀬巳喜男監督との仲代達矢さんが観たくて。
銀座で働く圭子(高峰秀子)は階段を上がる時が最も辛いのですが・・・というのが冒頭です。
銀座で働く女性の苦悩というか生活を描いた傑作ですが、今作での仲代達矢はマネージャーのこまっちゃんです。凄く色気を抑えているのに、漏れ出てしまう色気がある男性を演じています。
これが1960年の映画とは思えない、いや、おそらく現代2025年でも通じる悲哀と現実に満ちている脚本で、それを成瀬巳喜男が監督して、高峰秀子が演じている訳で、面白くならないはずがないのですが、まぁリアルです、私は女性ではないし、銀座で働いたことすらないのですが、そうだろうな、いるな、という男性しか出てこないです・・・
これ女性から見たら、クズ男性しか出てこないんですけれど、ええ、それがうちの国の男性です、としか言いようがないです。そして銀座で飲む人ですから総じて金を持っているおおよそ既婚男性の頭の中は、金を使って女をモノにすることしか考えてないのですが、これも、まぁ99%そうなるでしょうし2025年でも同じだと思います。夢のない話ですみません。
で、そんな中で、スタイルを持っている高峰秀子と、矜持ある仲代達矢の関係性がこの映画の軸で、キャストや出演陣の順ですと森雅之さんが主演の感じですが、これはミスリードだと思います。
音楽を黛敏郎がやっているのですが、これもかなり良いです。せめて音楽くらい軽快なジャズにしておかないと、暗くて悲しすぎるから。
しかし、本当にいい映画。
成瀬巳喜男監督の仲代達矢さんも素敵です。
女性に、働いている女性にオススメします。