井の頭歯科

「永遠の人」を観ました

2025年11月20日 (木) 09:59
木下恵介監督     松竹     U-NEXT
2025年公開映画/2025年に観た映画   目標52/120   43/118
追悼・仲代達也 6
黒沢明監督、成瀬己喜男監督、小林正樹監督、市川崑監督、五社英雄監督と、いわゆる常連で出ていた監督の作品は観てきましたが、ここからは、何度も組んでいたわけではないけれど、巨匠の作品に呼ばれている仲代さんを観ていきたい。
最初は木下恵介監督です。wiki調べですけれど、多分これ1作しか出演されてないのではないかと。主演クラスは多分これだけで、小さい役はあったかも知れませんが。
阿蘇。蒸気機関鉄道が走る中、フラメンコが流れはじめタイトル。というのが冒頭です。
章立てていまして、1章は昭和7年からです。当時の阿蘇がどんなところなのか?は不明ですけれど、私は木下恵介監督作品「死闘の伝説」を観ているので、まぁ大変なムラ社会です、階級社会で、身分制度があり、貧富の差があり、差別があり、そして共同体です。
今作はいがみ合う夫婦の話しなんですけれど、これでもか、と中身が詰まっているので、5章あるのですが、展開が早い。そして、恐らく、ナレーションの代わりに、フラメンコが使用されているのだと思います。多分今の感覚だと、ラップですね、きっと。
そのフラメンコの違和感はあるにしろ、そういうモノ、と思えれば、そこまで異質では無い気がします。
そして、主演の2名、高峰秀子と仲代達矢の魅力だけでほぼ出来上がっていると言っても過言じゃない作りです。
で、成瀬己喜男監督作品「女が階段を上がる時」もキツイんですけれど、田舎はもっとキツイなぁ・・・もうこれは完全に、同じホモサピエンスであるという認識が無い、とか人権とかが無い話しに見えるんですけれど、それがこの映画の最初が昭和7年、1932年ですから2025年からだと、たった93年前とも言えるわけで、まぁその感覚、男尊女卑の感覚、まだある人いるでしょうし、この映画もそうなんですけれど、男性側も、これだけの事をしておいて、まぁ俺の方がひとりぼっちたい、とまで言ってる・・・業の深さを感じずにはいられないし、相手をホモサピエンスと見れば、普通はいくら何でもと思いますが、多分、ホモサピエンスとかじゃなく、男性と女性は別の生き物、よりも推し進めていて、従属するもの、と思っていないとなかなか出来ないし、そういう世界で地域で組織の中ではそれが普通だと気づけないというのも理解はします・・・
が、同じ立場に置かれたら、と思うと、つまりあまりに平等性を欠くと、不条理過ぎると、いくら何でも、と思うのではないか?とも考えたりします・・・
いつも通り、仲代さんも高峰さんも素晴らしいし、かなり長い年月を扱った作品なので、その点も素晴らしい。
あと、着物って走る事を想定していない服だな、とも思いましたし、それこそ、そういう目的もあるのかも、という邪推すらしそうになるストーリーなんですよ・・・
それと、この映画公開は1961年なんですけれど、本当に、自然の中で生きている、という感覚があったんだと思います。高度経済成長後には無い感覚でしょう、特に東京で生活していると。
この作品の最期の方の仲代さんを観ていて、私は笠智衆さんを思い出してしまいました。
木下恵介監督の仲代さんを観たい方に、あとキツいけれど昭和初期の女性の生き方に興味のある人にオススメします。
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